2010 Fiscal Year Annual Research Report
飯田下伊那における学校史料と地域社会に関する基盤的研究
Project/Area Number |
22330219
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
田嶋 一 國學院大學, 文学部, 教授 (90146738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 伸之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
木村 元 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (60225050)
西島 央 首都大学東京, 大学院・人文系研究科, 准教授 (00311639)
多和田 雅保 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (10528392)
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Keywords | 教育史 / 地域社会史 / 小学校所蔵文書 / 青年期教育 |
Research Abstract |
本研究の独自性は、小学校を地域の社会=文化における中核として位置づけ、その所蔵文書を悉皆的に調査する点にある。22年度は、分析対象となる飯田市内の2つの小学校について、所蔵文書の現状記録調査を中心に取り組んだ。 1、飯田市立追手町小学校所蔵文書について、(1)現状記録調査を完了し、成果として史料約2450点を網羅する史料目録を作成した。(2)今後行うべき分析に必須と判断される文書について、デジタルカメラでの撮影作業を開始した。1862(明治6)年から大正初期までの学校日誌、明治期の校舎建築関係史料および学校運営関係史料、大正期の校長執務日誌などである。(3)関係史料として、長野県飯田市歴史研究所が所蔵する、明治から大正にかけての諸史料の調査を行った。その内容は主に、追手町小学校区に含まれる旧飯田町および隣接する上飯田村の役場文書、さらに現飯田市域を含む下伊那郡役所の文書などである。追手町小学校所蔵文書にもこれらの地域に関する公文書が含まれており、組み合わせての研究が可能となると考えられる。 2、飯田市立座光寺小学校所蔵文書についても、悉皆的な現状記録調査を完了し、仮目録を作成した。史料点数は約10400点である。また関係史料として、旧座光寺村役場文書の調査を行った。ここには江戸時代からの村に関する文書が大量に残されており、今後、学校所蔵文書の分析を行う際に参照すべきものと思われる。
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