2011 Fiscal Year Annual Research Report
フランスにおけるキャリア教育を通した社会統合と公教育の再構築に関する総合的研究
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22330221
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
古沢 常雄 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (30061211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高津 芳則 大阪経済大学, 人間科学部, 教授 (90206772)
夏目 達也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
藤井 穂高 東京学芸大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50238531)
堀内 達夫 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (40135273)
上原 秀一 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (70515965)
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Keywords | 教育政策 / キャリア教育 / フランス / 進路指導 / 就職支援 |
Research Abstract |
本研究は、学業失敗や無資格離学、失業など我が国と共通の様々な教育問題を抱えるフランスにおいて、社会統合と公教育の再構築に向けた「キャリア教育」の取り組みがどのように行われているかを全教育段階を対象に総合的に明らかにすることを目的とする。フランスでは、我が国の「キャリア教育」(英語のCareer Education)に相当する概念はほとんど用いられていないが、先進諸国においてキャリア教育が必要とされる社会的背景を共有しており、個別具体の教育改善策において「キャリア教育」と呼びうる様々な教育活動を見出すことができる。こうした教育活動がフランスにおいてどのように実際に展開されているのかを総合的に明らかにしたい。そこで、本年度は、研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者の参加による研究会を計4回開催し、各自の分担課題に関する研究計画や研究進捗状況を報告し合った。また、フランスに5名を派遣し、義務教育、後期中等教育、高等教育、社会教育・継続教育及び特別支援教育におけるキャリア教育について、学校や進路指導機関等の関係諸機関を訪問して現地調査を行った。最終年度となる次年度は、各自が分担する個別テーマの分析をさらに深めることとし、特に、フランスに6名を派遣して、各教育段階等におけるキャリア教育について現地調査を継続する予定である。また、フランス人研究者によるレビューを受けることを予定している。さらに、学会発表や論文投稿などによって成果の公表を進めることとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに研究代表者・研究分担者・研究協力者計9名による現地調査を予定どおり実施し、フランスのキャリア教育について多くの新しい知見を得た。また研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者による文献研究も進展している。これらの成果は、8回の研究会において関係者間に共有されている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画どおり最終年度となる次年度の研究を進める予定である。
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Research Products
(10 results)
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[Book] 比較教育2011
Author(s)
ドミニック・グルー、ルイ・ポルシェ
Total Pages
190
Publisher
文教大学出版事業部
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