2012 Fiscal Year Annual Research Report
急変する世界環境下での高等教育の国際化に関する総合的研究
Project/Area Number |
22330226
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
米澤 彰純 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 修一 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (00155334)
大森 不二雄 首都大学東京, 大学教育機能開発総合研究センター, 教授 (10363540)
北村 友人 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (30362221)
黄 福涛 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60335693)
米澤 由香子 東北大学, 国際教育院, 准教授 (60597764)
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
FARRER GRACIA 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 准教授 (70436062)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 高等教育 / 国際化 / 多極化 / 国際協力 / 国際連携 / 新興国 |
Research Abstract |
本年度は、前年度までに実施した調査の集計・分析を行った。また、最終年度として、分析結果をまとめて提言を示し、高等教育学会のなどの国内学会及び国際社会学会など国際学会で研究成果を発表した。また、有識者を国内外から招聘した国際高等教育フォーラムを平成25年2月に上智大学で実施した、さらに、分析結果・提言についての成果を英語および日本語で出版・普及を進めた。成果は、平成25年中にSpringer社より米澤他編として各国を代表する研究者が寄稿する形で出版予定である。 本プロジェクトが導き出した、主な知見は、以下の通りである。第一に、高等教育を取り巻く世界の環境は21世紀に入って急変しており、2008年の金融危機を乗り越え、むしろ長期的な趨勢として様々な地域での新興国の台頭とそこでの高等教育のイノベーションを前提とした議論が必要である。第二に、その中で、各国の高等教育の国際化の実際の姿は、それぞれの国がもつ国内・国際双方の文脈の違いにより異なっている。第三に、各国が確実にグローバルな変化への対応をより強く迫られており、高等教育研究自体がこれを前提とした議論を組み立てる必要に迫られている。第四に、しかしながら、高等教育をめぐる基本的なパラダイムである大衆化と国家・市場との調整については、現在も大まかには当てはまる。最後に、高等教育のイニシアティブの多極化が進行し、これが、高い研究パフォーマンスを持ちながらも国際化や国際連携において遅れが目立つ日本の高等教育の国際的位置づけに大きな影響を及ぼしている。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|