2010 Fiscal Year Annual Research Report
障害学生支援のためのユニバーサル・キャンパス構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22330256
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
四日市 章 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20230823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 一則 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90261768)
原島 恒夫 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70262219)
野呂 文行 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30272149)
名川 勝 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60261765)
青柳 まゆみ 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (40550562)
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Keywords | 障害学生支援 / 大学 / ユニバーサルキャンパス |
Research Abstract |
平成22年度は、次年度から行う本格的研究の準備段階として、研究環境の整備、予備調査の実施、先進的取り組みを行う他機関の視察・調査等を実施した。以下に、主な実績を示す。 1.障害のアセスメントと合理的配慮に関する研究 個々の聴覚障害学生のコミュニケーションアセスメント(CA)の方法を検討するために、(1)聴覚+読話併用効果評価ビデオ作成方法の検討、(2)聴能評価のためのオージオメータの校正・準備、(3)感音難聴によるきこえにくさの評価方法の検討、(4)補聴効果測定のための機材の準備を行った。 2.物理的・人的環境のアセスメントに関する研究 視覚障害および運動障害学生にとってのキャンパス内のバリア状況を調査し、その内容を整理してweb上に公開するための準備を行った。また、筑波大学の教員を対象として、視覚障害学生に対する支援の実態並びにイメージ調査を実施した。 3.支援方法・技術の高度化に関する研究 聴覚障害学生に対する支援技術の高度化を目指すための基礎的知見を得るために、(1)基本的な発話場面でのパソコン通訳の分析、(2)各大学における情報保障の実態調査を実施した。次年度は、大学の授業における聴覚障害学生への情報保障の分析、対話場面でのパソコン通訳の分析等を行う予定である。 4.他大学の視察・調査等 一連の研究を進めるにあたっての参考資料を得るために、障害学生支援に関する先進的な取り組みを行っている台湾師範大学およびマレーシア・マラヤ大学の視察を行った。また、スーダン・ハルツーム大学の視覚障害学生を対象として、学習支援の実態並びに支援満足度に関する調査を実施した。
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