2011 Fiscal Year Annual Research Report
障害学生支援のためのユニバーサル・キャンパス構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22330256
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
四日市 彰 筑波大学, 人間系, 教授 (20230823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 一則 筑波大学, 人間系, 教授 (90261768)
原島 恒夫 筑波大学, 人間系, 教授 (70262219)
野呂 文行 筑波大学, 人間系, 准教授 (30272149)
名川 勝 筑波大学, 人間系, 講師 (60261765)
青柳 まゆみ 筑波大学, 人間系, 助教 (40550562)
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Keywords | 障害学生支援 / 大学 / ユニバーサルキャンパス |
Research Abstract |
平成23年度は、前年度に整備した研究環境を活用して、主に以下の基礎研究および実践研究を実施した。 ●障害のアセスメントと合理的配慮に関する研究 オージオメータを用いて個々の聴覚障害学生のコミュニケーションアセスメント(CA)を実施し、その結果に基づいた補聴器のフィッティングおよびFM補聴器の導入を試みて、補聴機器の有効性を実践的に検討した。 ●物理的・人的環境のアセスメントに関する研究 視覚障害および運動障害学生にとってのキャンパス内のバリア状況を調査してバリアフリーマップを作成し、大学HPに公開した。また、視覚障害学生のための物的環境整備充実に向けた基礎研究として、iPad等の支援機器の有効性、発光型視覚障害者用誘導ブロックの有効性に関する研究を実施した。さらに、大学における障害学生就職支援の課題を検討するために、身体障害学生の進路選択に関する調査研究を行った。 ●人的資源の開発・教育・理解啓発および学生支援チ―ムの組織化・運営に関する研究 一般学生の、障害学生に対する理解促進のための基礎的研究として、弱視学生の援助要請意識に及ぼす個人要因の検討を行った。 ●支援方法・技術の高度化に関する研究 支援コーディネート.アシスティング・ソフトウェア(CAS)の開発に着手し、実用化に向けた利便性の検討を行った。 ●関連機関の視察・調査等 障害学生支援に関する先進的な取り組みを行っている英国・ケンブリッジ大学、米国・ニューヨーク大学等を視察訪問し、また、米国障害者高等教育支援会議に参加して、一連の研究を進めるにあたっての参考資料を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に基づき、基礎的研究、実践的研究およびその有効性の検討という一連の研究を、予定通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づいて、継続的に研究を推進する予定である。支援環境の改善、支援プログラムの開発等の実践的研究については、その有効性を詳細に分析し、適宜課題の改善を図っていく。
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Research Products
(8 results)