2012 Fiscal Year Annual Research Report
障害学生支援のためのユニバーサル・キャンパス構築に関する基礎的研究
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22330256
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
四日市 章 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (20230823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐島 毅 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 准教授 (20241763)
野呂 文行 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 准教授 (30272149)
青柳 まゆみ 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 助教 (40550562)
名川 勝 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 講師 (60261765)
原島 恒夫 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (70262219)
柿澤 敏文 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (80211837)
竹田 一則 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (90261768)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | インクルージョン / 障害学生支援 / ユニバーサルキャンパス |
Research Abstract |
平成24年度は、前年度までの研究成果をさらに発展させ、主に以下の基礎研究および実践研究を実施した。 ●障害のアセスメントと合理的配慮に関する研究:運動障害学生の入学時アセスメントについて、ヒアリング項目を整理し、支援に結びつける評価表を作成した。またこれについて学生に研修を実施した。 ●物理的・人的環境のアセスメントに関する研究:視覚障害学生のための物的環境整備充実に向けた基礎研究として、デジタルカメラ、Kinect 白杖等の支援機器の有効性に関する研究を実施した。また、支援ニーズの検討結果に基づいたバリアフリー講義システムを導入し、その有効性の研究に着手した。さらに、災害時の障害学生安否確認システムを導入し、その有効性について、利用者(障害学生)に対するヒアリング調査を実施した。 ●支援方法・技術の高度化に関する研究:聴覚障害学生に対する質の高い支援方法について、特にパソコン要約筆記や音声認識技術を用いた字幕提示、手話通訳による情報伝達量や変換技術に関して、量的研究を実施した。 ●障害学生および支援学生の健康管理に関する研究:学校相談分野を中心とした先行研究について、収集し検討した。また学内でメンタルヘルスに悩みを持つ障害学生とその支援者について、事例を収集した。 ●関連機関の視察・調査等:障害学生支援に関する先進的な取り組みを行っている米国・アリゾナ大学、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、及びワシントン大学を視察し、研究遂行のための示唆を得た。具体的には、アリゾナ大学では主に運動障害学生に対する支援や施設について、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校では聴覚障害学生に対する支援体制について、ワシントン大学では高大連携プログラムや就職支援、発達障害学生支援について情報交換と資料収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に基づき、基礎的研究、実践的研究およびその有効性の検討という一連の研究を、予定通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づいて、継続的に研究を推進する予定である。基礎的研究の分析結果、障害別のアセスメント項目、支援者養成プログラムの内容、その他本研究で得られた成果については、成果報告書、ウェブサイト等で公開する。
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Research Products
(9 results)