2012 Fiscal Year Annual Research Report
時間反転対称性の破れ探索実験用CsI(Tl)カロリメータの改良
Project/Area Number |
22340059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 俊 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60294146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 洋一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50311121)
堀江 圭都 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 技術職員 (80432467)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | K物理 / ガンマ線 |
Research Abstract |
J-PARC TREK実験は読み出し方法が改良されたCsI(Tl)カロリーメータでπ0を測定することで時間反転対称性の破れを探索することを目的とする。このカロリーメータはKEK-PS E246実験のために開発されたもので、TREK実験に使用するためには高係数の状況下(50kHz)で動作させる必要がある。そのため、従来のPIN型の光センサーからAPD又はMAPD型の光センサーに読み出し方法を変更する。今年度の研究は、J-PARC K1.1BRにて(1)CsI(Tl)検出器を実際に設置される場所に置き、検出器を直接照射しているバックグラウンド粒子を実測する、(2)バックグラウンド粒子のビームライン上の軌道を正確に求め、必要であれば遮蔽体によって除去する、ことを目的としている。前年度までの研究によって、CsI(Tl)カロリメータの性能は極限までに向上しているが、バックグラウンド粒子の計数率を実測しておく必要がある。J-PARC K1.1BRビームラインの出口に1cm幅のプラスティックホドスコープを設置し、CsI(Tl)が荷電粒子を観測した場合にホドスコープではどこを通過したのか測定し、粒子の軌道を観測することに成功した。バックグラウンド粒子の数は、CsI(Tl)カロリーメータが作動する範囲内の強度ではあるものの、遮蔽体の形状を工夫することで、更に安全領域でのオペレーションが可能になった。以上の研究によって、将来のJ-PARC実験が可能であることが、実測によって証明された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)