2013 Fiscal Year Annual Research Report
疎水ナノ空間包接場を用いる超分子分離システムの開発
Project/Area Number |
22350039
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
早下 隆士 上智大学, 理工学部, 教授 (70183564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 明 上智大学, 理工学部, 准教授 (00119124)
橋本 剛 上智大学, 理工学部, 助教 (20333049)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 疎水ナノ空間 / 糖分離機能 / アゾ色素プローブ / シクロデキストリンゲル / ボロン酸 / 分子鋳型 / 超分子 / 吸着 |
Research Abstract |
本年度は最終年度として、特に成果の得られたシクロデキストリンゲルの機能について、1)生体分子、イオンの動的分子認識発現、2)ゲルの合成法による性能比較、3)複数の分子認識リガンドによる共同効果、及び4)競合実験による吸脱着機構の解明 の各項目を中心に研究を進めた。 1)に関してはモデルとしてシクロデキストリン単分子に包接させたジピコリルアミン錯体型アゾプローブの開発を行い、亜鉛イオンやアデノシン三リン酸(ATP)をはじめとするリン酸類イオンといった生体関連イオンに対する新しい応答系を開発できた。特に、一般では区別することの難しいATPとADPに関して、波長シフトの方向が異なるという興味深い現象を確認した。2)に関して、シクロデキストリンゲルの作成方法を見直し、乳化分散法によって一定の形状を持つ均質なシクロデキストリンゲルを作成することに成功し、その評価を実施することが出来た。3)に関してはアゾプローブの両側に分子認識部位を導入した系を構築し、主に誘起円二色性スペクトルを用いて、カリウムイオンや炭酸イオンを含む協奏的な応答の観察とその評価を行うことが出来、亜鉛、カリウム、炭酸イオンに対する5元7分子系の超分子形成を示唆するデータが得られた。4)については、単糖の濃度評価方法をフェノール硫酸法から高圧液体クロマトグラフィーによる分析に改めることで、昨年では実施できなかった単糖類(フルクトース、ガラクトース、グルコース)の競合実験(混合溶液の選択的分離能の確認)の実施が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)