2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体適合性ナノファイバマトリクスによる細胞分化能の時空間制御
Project/Area Number |
22350104
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
陳 勇 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 教授 (70512458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 謙一郎 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 助教 (00588262)
劉 莉 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 助教 (50380093)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高分子機能材料 / ナノファイバーマトリクス / 幹細胞工学 / 神経細胞ネットワーク / 分化制御 |
Research Abstract |
本課題は、申請者らが開発した生体適合性ナノファイバマトリクスを用いて、多能性幹細胞の分化過程とその方向を制御することを目的とする。特に、心筋・神経細胞に着目し、配向した心筋細胞の電位挙動解析及び神経細胞ネットワークの形成試験を行う。本研究が成功すると、薬剤の高効率スクリーニング(HTS)のみならず、バイオマシンインタフェースモデルの提供が期待できる。 平成22年度は、ナノファイバーを用いたマウスES細胞の未分化状態を制御する新規手法の開発に成功した(Biotechnology Lett.2012)。平成23年度は、ゼラチンナノファイバーを細胞足場として、ヒトiPS/ES細胞を長期培養することに成功した(投稿準備中)。また、パターン化されたナノファイバーの作製方法を開発し、マウスES細胞由来の神経細胞ネットワーク構成に成功した(MNE 2012)。平成24年度は、これまでに構成した神経細胞ネットワークの機能を評価するために、配向したナノファイバーをマイクロアレイに取り込んだ評価システムをセットアップした。このシステムの機能をテストするために、神経細胞より強い電気信号を持つヒトiPS細胞由来の心筋細胞を用いて、電気信号の測定を試み、評価システムの最適化を行った。市販の薬剤を投入することによって、電位波形の変化が観察できた。 現在、ヒトiPS細胞由来の神経ネットワークの構成実験は進行中である。今後、既に成功した心筋細胞の条件を参考にし、神経挙動解析実験を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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