2012 Fiscal Year Annual Research Report
過疎地3次救急を対象とした医療情報デジタル伝送と高速専用退出路に関する実証的研究
Project/Area Number |
22360203
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高山 純一 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (90126590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 英夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60159952)
中山 晶一朗 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (90334755)
西野 達也 金沢大学, 環境デザイン学系, 助教 (90403584)
柳澤 吉保 長野工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (70191161)
二神 透 愛媛大学, 防災情報研究センター, 准教授 (40229084)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 3次救急医療救急搬送 / プレホスピタルケア / ドクターカー・システム / ドクターヘリ・システム / 医療情報デジタル無線伝送 / 高速道路救急車専用退出路 |
Research Abstract |
現在の救急搬送業務の実態は、救急車が現場に到着してから傷病者を救急病院へ搬送するまでに、約23分間(全国平均)を要している。その搬送時間の中で行われる病院前救急医療は、非常に重要な役割を持っており、重篤な傷病者の救命率向上に、極めて大きな影響を持つ。しかも、救命率向上を図るためには、救急車と救急病院の連携強化が不可欠であり、ドクターカーの導入や高速道路救急車専用退出路の設置、さらには救急医療情報のデジタル無線伝送システムの高度化がその鍵を握る。つまり、救急車から救急病院へ「傷病者の様子」と「救急隊員(救急救命士)の活動状況」ならびに「バイタルサイン」をデジタル無線伝送することにより、医師の適確な指示(救命処置)が可能となる。しかも、傷病者の各種情報(映像等)を見ることにより、受け入れの適否をすばやく判断することも可能となる。本研究では、上記施策の実現のために研究を進め、次の研究成果を得た。 (1)通常時におけるドクターカー・システムやドクターヘリ・システムの導入可能性を評価する計画検討システムの開発ならびに奥能登地域への適用可能性を明らかにした。また、高速道路からの救急車専用退出路の最適設置位置の検討システムの開発も行った。 (2)救急搬送記録データの分析結果から救急車の走行時間信頼性評価を行うとともに、確率的利用者均衡配分モデルを活用した時間信頼性と連結信頼性の結合評価法の開発を行った。 (3)非常時(大震災発生時)を対象とした救急医療活動、搬送実態を整理して、広域災害における救急活動の課題、役割を明らかにした。また、震災時における救急車の駆けつけ搬送エリアの時間信頼性評価法の開発を行った。 (4)重症搬送患者の搬送途中における救急処置と予後の関係を明らかにするために、各要因と予後の関係を明らかにするとともに、病院前救急医療システムの改善策について提案を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(37 results)