2012 Fiscal Year Annual Research Report
プローブカー情報を用いた災害時リアルタイム道路被害推定アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
22360204
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
鈴木 猛康 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (20435580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 康範 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (70360849)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 減災 / ITS / 自然災害 / 情報システム / 土砂災害 / 走行実験 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成22年度、23年度に構築した道路被害検知を目的としたスマートフォン・アプリを用いた走行実験を行い、得られた走行データを基にアルゴリズムの修正を行った。具体的には、橋台部での段差走行、切土/盛土の崩壊による片側通行等、道路被害箇所の異常車両走行実験を計画し、実施するとともに、GPS、3軸加速度の高精度センサーを組み込んだ計測装置の実験結果と比較して、十分な精度での検知が可能である事を確認した。スマートフォン・アプリ上で計測された推定結果は、道路被害推定システム(道路情報や土砂災害等のハザード情報をGISに実装したプロトタイプ)上で可視化し、対象地域の道路被害情報を一元的に把握できることを確認した。 過去の水害時の道路浸水被害と行政の対応について,2011年東北地方太平洋沖地震による津波浸水被害を対象として、いすゞ自動車から提供されたトラックプローブデータについて解析を行った。岩手県から宮城県の沿岸部を対象に、地震前後のトラックの走行軌跡と津波浸水領域の関係について分析した。その結果、津波到達後に浸水被害領域からプローブデータが消失することが確認され、本研究で提案している平常時の走行データとの差異を抽出することにより津波浸水領域の推定が可能であることを示した。 東日本大震災で実用化されるに至った通れた道路マップ(通行実績マップ)の開発経緯から実用化に至るまでをレビューし、世界地震工学会議に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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