2012 Fiscal Year Annual Research Report
実建築物への適用性を重視したMEMS活用型の耐久性診断技術の確立に関する研究
Project/Area Number |
22360227
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大久保 孝昭 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60185220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 慎也 近畿大学, 工学部, 准教授 (30325154)
藤本 郷史 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30467766)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 無線加速度センサ / 診断技術 / ICタグ / 構造物の長寿命化 / MEMS |
Research Abstract |
本研究の内容と成果は,大きく下記の2点にまとめられる。 (1) 実構造物での計測データの蓄積:既存建築物に容易に設置して計測ができる無線センサによる計測技術に的を絞り,建築物および土木構造物の点検・ モニタリングデータを蓄積する。 (2)情報収集および情報提供システムのプロトタイプ提案:ここ1,2年で整備が進みつつある次世代通信システム,クラウドおよびICタグを活用した情報収集・保管・提供システムに関する現場実証実験を実施する。 本研究では,上記の目標を達成するために,下記のI~VIの研究項目を実施した。 項目I.点検・モニタリングに関する現状技術の整理。項目II.情報保管技術の提案。項目III.点検・モニタリング技術の抽出・開発。項目IV.点検・モニタリングデータの活用方策の提案。項目V.補修・改修・補強効果の確認技術の提案。項目VI.無線技術活用型診断システムの基盤の構築 MEMS無線加速度センサに関しては,実験室レベルでの実験を基盤とし,建築構造物および土木構造物(高架橋,橋梁)で数多くの実験を行った。建築構造物に関しては,耐震補強効果の確認,天井等の非構造部材の安全性確認およびひび割れ補修工事の品質確認など,定量的な提案を行うことができた。また,土木構造物に関しては,列車や自動車の通過に伴う振動性状や常時微動を基に,構造物の劣化度判定の基準としてMEMS無線加速度センサ計測手法の優位性を検証した。また,情報保管技術としてICタグを活用した実験研究では,コンクリートのトレーサビリティ確保技術,ICタグの通信性を活用した鉄筋の腐食検出,さらにはICタグ濡れセンサを開発し適用実験を行った。これらの成果は実構造物の維持管理の高度化のためには非常に有益な成果といえる。上記のすべての研究課題を総合して,無線技術活用型診断システムのプロトタイプを提示することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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