2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360374
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
伊飼 通明 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (20373425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 慎一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (10190969)
小島 隆志 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (70392694)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オゾン / 海水 / 防食効果 / 鋼材 / TRO / 熱交換器 / 皮膜 |
Research Abstract |
前年度の実験から、海水中のオゾン濃度2.0~3.6ppmの範囲でオゾンに鋼材防食効果があることが解っている。そこで、高濃度(10ppm)でもオゾンの防食効果が得られるかを調べるために海水中に鋼材を浸漬しての防食実験と、10ppmでの自然電位及びアノード分極線計測を行い、高濃度ではオゾンに鋼材防食効果がないことが解った。 本研究は、鋼製プレート式熱交換器の開発を目的とするものである。そこで、鋼製(SS400)プレートを製作し、他のプレートはアクリル材(電食防止のため)として熱交換器に組み込み海水(オゾン含有)を通水して防食実験を行った。実験期間は1週間として、オゾン濃度は、海水のみ、0.38、1.51、2.10、2.15、2.49、2.85、3.88ppmである。 その結果、海水のみと0.38ppmでは、プレート全体に赤錆と黒錆が観察され、防食効果はなかった。1.51~3.88ppmでは、各試験プレートとも赤錆が縞状に発生した。3.88ppmでは、黒錆の発生は観察されなかったが、赤錆の発生が多くなり防食効果がなかった。もっともオゾンの防食効果が得られたのは、オゾン濃度2.49ppmであった。プレート試験板の約30%に赤錆の発生が観察され、この赤錆の発生を抑えることができなかった。これは、例えば、オゾン濃度を2.49ppmの場合、オゾン濃度を一定値(±0.1ppm)に維持することが困難で、1.78ppmから3.4ppmの範囲(±0.8ppm)で行っていることが原因と一つと考えられる。また、オゾンとTRO(残留オゾン)も関係があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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