2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370010
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
吉村 仁 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10291957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 英祐 北海道大学, 農学研究科, 准教授 (40301874)
粕谷 英一 九州大学, 理学研究科, 准教授 (00161050)
松浦 健二 岡山大学, 環境学研究科, 准教授 (40379821)
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Keywords | シロアリ / 働かないアリ / 持続可能性 / 性比 / 血縁選択 / 環境変動 / コロニー存続性 / シミュレーション |
Research Abstract |
基礎理論として、短期適応度と長期適応度の関係を短期戦略と長期戦略の優位性に置き換えて、持続的な条件でのモデル化のシミュレーションを実行、現在結果をまとめている。さらに、研究分担者の松浦健二・長谷川英祐らとシロアリにおける近親交配による血縁度非対称性が、最適性比を2分の1からずらすという新しい性比理論の原稿準備も進めている。さらに、研究分担者の長谷川英祐らとアリ・コロニーにおける働かないアリが多数存在する意義としてコロニーの存続可能性の検証を続行している。 また、進化におけるトレイドオフの大家Derek A.Roff教授を米国のカリフォルニア大学リバーサイド校より招聘して、2回講演をして頂き、トレイドオフ理論のさらなる教授を受けた。 また、連携研究者の泰中啓一および守田智の協力の元で、トンボメスにおける多型のクラインの理論モデル考案と実証的解明による統合的研究(成果に記載)、周期植物といわれる沖縄のスズムシシソウの検証についての論文(PLoS ONE掲載)を発表、また、イースト菌の個体群動態における細胞死(アポトーシス)の発見(PLoS ONE掲載)、病原菌の蔓延防止のための予防・検疫の効果(成果に記載)など生活史の最適性、進化におけるメカニズムに関して、様々な展開を試みた。そのほか、応用として、熱帯雨林の共生過程のモデリングを実行して現在投稿準備をしている。また、陸棲貝類の寄生ダニの存続性(投稿準備中)など、さまざまな生物の生活史への応用研究を展開している。 さらに、一般啓蒙書として、生き残り(絶滅回避)の生物学理論についての新書(ちくまプリマー新書)の執筆を進めた。出版予定は4月である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究の展開は申し分なく、持続可能性の視点から様々な研究を展開、イースト菌のアポトーシスという新しい細胞制御の解明に繋がる論文や、共存原理の論文、絶滅確率からみた人間の性比の最適化の研究(掲載予定)、周期生物の持続可能性の論文など様々な展開して、多数の論文を掲載または掲載予定となった。 さらに、絶滅回避の進化理論に関する一般啓蒙書(ちくまプリマー新書で4月出版予定)の執筆を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も多方面への展開を進める予定であり、まったく計画には問題がない。200%以上の発展をしており、研究上の問題点や変更はいまのところありません。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] Combined effects of prevention and quarantine on a breakout in SIR model2011
Author(s)
Kato,F, Tainaka,K-i, Sone,S, Morita, S, Iida, H, Yoshimura, J
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 1
Pages: srep00010
DOI
Peer Reviewed
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