2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370010
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
吉村 仁 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10291957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粕谷 英一 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00161050)
長谷川 英祐 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40301874)
松浦 健二 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40379821)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | シロアリ / 働かないアリ / 持続可能性 / 性比 / 環境変動 / コロニー存続 / シミュレーション / 血縁選択 |
Research Abstract |
変動環境に対応した適応戦略について数件の研究成果を出した。まず、シロアリなど2倍体の生物における巣社会の存続適応の観点から、血縁選択により性比をメスに偏らせることを理論と実証により検証した(Nature Communications発表)。また、早春に開花するウグイスカグラと同時期に発生するハチの1種が、ほかにも多種の訪花昆虫がいるにもかかわらず相互に密接な適応をしていることを見出し、共生の存続適応での重要性を示唆した。マリモが球形になる理由が光合成を最大にして存続を安定化するという観点から証明した。多胚寄生蜂が宿主の免疫を強化することにより競争相手の他の寄生者を排除することを見出したが、その適応には雌雄差があり、存続への適応の違いを明らかにした。さらにこの寄生蜂で、オスの兵隊幼虫の攻撃性を日本の株で見出し、存続に寄与する適応であることを明らかにした。リスク分散のおける大域的な結合がある場合の一般解を見出した。植物プランクトンの種数が貧栄養においては非常に多様であるが、富栄養化に伴い急激に減少して最終的には1種になるという富栄養化のパラドックスが、富栄養化に伴い、個体間の競争が顕現して、競争排除が起こることを見出した。これは、富栄養化がなければ、湖や海洋では、植物プランクトンは空間的隔離が働き、多種が共存して存続することが可能であるということである。これらのほか数件の発表を行った。このように、存続適応の視点から様々な適応についての検証・説明をした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)