2012 Fiscal Year Annual Research Report
標的化プロテオミクスによるタンパク質巨大複合体の翻訳後修飾の網羅的解析
Project/Area Number |
22370042
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
谷口 寿章 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 教授 (10257636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真板 宣夫 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 准教授 (00404046)
小迫 英尊 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 准教授 (10291171)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロテオミクス / 巨大分子複合体 / 翻訳後修飾 / オルガネラ / 質量分析 |
Research Abstract |
本研究においては、EGF受容体複合体や核膜孔などの巨大タンパク質複合体、エンドソーム、ペルオキシソームや脂肪滴などの小型オルガネラに標的を絞り、その構成タンパク質の翻訳後修飾を、高分解能フーリエ変換型質量分析装置を中心とした装置と複数の解析法を組み合わせることにより詳細に解析することで、刺激に伴う翻訳後修飾に変動を網羅的に明らかにし、これらの複合体・オルガネラの活性調節機構・タンパク質分解機構の調節メカニズムを明らかにすることを目的とする。翻訳後修飾の網羅的解析を、構成成分が限られた複合体・オルガネラに絞ることで、微量の構成タンパク質の修飾解析も可能にする標的化プロテオミクスの手法に加え、これまでのボトムアップアプローチに加え、全長タンパク質を装置内で開裂させることで修飾を解析するトップダウンプロテオミクスによる解析法を組み合わせることで、これまでの研究手法に比して、より詳細な修飾を見逃すことなく同定する点が特色である。本年度においては、これまでに引き続き、これら標的分子複合体の単離と平行し、フーリエ変換型質量分析装置を用いた、トップダウンアプローチによる翻訳後修飾法の確立を推進した。トップダウンアプローチにおいては、LC/MSによるオンライン分析のための脱塩、分離用カラムの選択、溶出条件の検討を行うと共に、イオン源から分析計に至るまでの質量分析計側の条件検討を行った。また、イオントラップにおけるCID以外にICRセルにおけるECD、さらにETDによる開裂法を組み合わせることでカバー率を向上させ、トップダウンアプローチによるタンパク質翻訳後修飾の解析を可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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