2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370044
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
J・R・H Tame 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 教授 (00336588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 三用 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 教授 (20291932)
雲財 悟 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 助教 (60336592)
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Keywords | 膜タンパク質 / 細胞膜輸送 / オートトランスポーター |
Research Abstract |
大腸菌の外膜に膜貫通タンパク質を挿入するタンパク質複合体BAMは細菌の成長に絶対必須である。病気を起こすオートトランスポーターという因子も、BAMに相互作用して、C末端の領域を外膜に挿入する。オートトランスポーターのN末端ドメインは外膜を通って分泌される。この二つの輸送メカニズムはまだ解明されていないので、我々はBAMの構造と基質の相互作用を研究している。Hbpというのオートトランスポーターと大腸菌のBAMを使って実験した。他の研究室の結果によると、BAMは五つの成分を含む:BamA、YfiO、YfgL、NlpB、SmpA。我々はこの遺伝子をクローン化して、タンパク質を発現させた。各成分タンパク質を精製して、複合体の結晶化を目指し、まず最初に成分同士の相互作用を物理的手法で調べた。BamAは大きい膜貫通タンパクだが、N末端領域のPOTRAドメインしかBAMのタンパク質に結合しないと報告された。それで、我々はPOTRA領域を発現し、他のBAM成分に結合するかどうかを調べた。結果、分析超遠心機でPOTRA、YfgLとSmpAは他のタンパク質に結合しない。Electrospray mass spectrometryでも同じ結果だった。一方、NlpBとYfiOはお互いに結合する。等温滴定熱量計を使って、相互作用の親和性を測った。親和性は高くないから、この複合体もかなり結晶化しにくいと考えられる。POTRAドメインは単独で結晶化し、X線データーを収集したが、この構造は最近出版された。BamAの膜貫通ドメインも精製したが、結晶は出てこない。Hbp膜ドメインの結晶構造も解析して、結果を発表した。この構造は新しいタンパク質分解メカニズムを示している。現在、我々のモデルを基盤として、分泌中間体を安定化するような変異体を設計し、分泌メカニズム解明を目指している。
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