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2012 Fiscal Year Annual Research Report

イネ高温登熟耐性としての機能的緑葉維持能力の機構解明と遺伝資源利用

Research Project

Project/Area Number 22380015
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

小葉田 亨  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60186723)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 真悟  島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (00346371)
川満 芳信  琉球大学, 農学部, 教授 (20192552)
大西 政夫  島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (80185339)
中川 博視  独立行政法人農業, 食品産業技術総合研究機構, 上席研究員 (90207738)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2014-03-31
Keywordsイネ / 緑葉維持 / 高温
Research Abstract

前年度までに緑葉維持能力の高いとみなされた数品種をポット栽培し、出穂期から加温温室に入れ、登熟にとって重要な出穂後20日間のSPAD値、光合成速度、クロロフイル蛍光、乾物増加量を測定したところ、緑葉維持能力の高い品種では高温下で光合成が高く保たれる傾向があるものの、乾物増加と子実重には特性が見られなかった。緑葉維持突然変異系統のSPAD値は自然型よりも高く推移したにもかかわらず、光合成速度とそれらのパラメ-タ-はむしろ自然型よりも低かった。光合成過程を見ると緑葉維持突然変異系の緑葉維持能力は高いものの光化学系では自然型に比べて特性が見られず、非機能的緑葉維持能力とみなされた。機能的緑葉維持系統の選抜を行う必要がある。これらの品種間の栄養成分の違いの予備調査中である。
これらの緑葉維持能力の高いとみなされた品種の種子増殖を兼ねて収量ポテンシャルを調べたところ、精玄米収量はコシヒカリ>オッカモドン>ヒナノモチ≒日の出>赤毛≒細稈となり、選抜されたのが日本のコアコレクションにおける古い品種であることからもコシヒカリより低収量となった。この低収量の主因は、登熟歩合 が50%未満と顕著に低かったことと考えられた。緑葉維持品種では登熟に影響を与えている可能性もあり今後検討する必要のあることが示唆された。
緑葉維持系統と非維持系統の交配を行い、温室において世代促進を行いF1種子を得ようとしており、今後それらの後代の遺伝的背景について明らかにするための試料の作成を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

日本及び世界のイネコアコレクションから日本で栽培可能な品種についてインキュベ-ト法および小型加温装置による緑葉維持能力と光合成速度等の比較を行い、品種間差を認め詳しい光合成過程およびその機作について明らかにしつつある。これらの品種の圃場条件下での能力の発揮と収量への貢献について検討している。また、緑葉維持系統の交配と世代促進を行いつつあるので、当初の目的をおおむね達成しているとみなした。

Strategy for Future Research Activity

緑葉維持の認められる品種の圃場条件下での能力発現と収量への貢献を、本学水田および高温で推移する沖縄県の水田における栽培試験によって明らかにする予定である。また、交配品種のF2種子の遺伝的特性を明らかにし、後代の採種を行う。中国高温地域のイネ品種について本研究で確立した検定法を適用して品種間差の有無を明らかにする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 日本晴とその緑葉維持系統における光合成およびクロロフィル蛍光特性の比較2013

    • Author(s)
      薮田 伸, 福澤 康典, 小葉田 亨, 川満 芳信
    • Organizer
      日本作物学会第235回講演会
    • Place of Presentation
      明治大学農学部川崎市
    • Year and Date
      20130328-20130329

URL: 

Published: 2014-07-24  

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