2011 Fiscal Year Annual Research Report
ガスの透気性と吸着性を同時に満たす土壌脱臭槽の土壌構造デザイン
Project/Area Number |
22380135
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
東城 清秀 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40155495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 広隆 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (70447514)
須永 薫子 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (10405087)
帖佐 直 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (10355597)
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Keywords | 土壌脱臭 / 土壌微細構造 / ガス移動 / 透気性 / ガス吸着 |
Research Abstract |
本研究では、黒ボク土に有機物などの補助剤を加えて構造化することで、ガスの透気性とガス成分の吸着性を同時に満足し、安定的な性能と稼働エネルギーを節減できる新たな土壌槽を提案する。また、その構造的特徴を物質移動シミュレーションによって明らかにするとともに、構造化の優位性を微細形態学的観察等の解析により示すことを目的とした。 本年度は、土壌の構造化(団粒化)を速やかに進展させるため、充填土壌に硫酸カルシウムを少量添加した土壌について、ガス透気性を指標にして、その効果を検討した。充填土壌に対する給水・排水処理が土壌の透気性に及ぼす影響を円滑にかつ精密に測定するため、限界まで土壌層厚さを薄くすることを検討した。その結果、飾い分けした黒ボク土を土層厚2cmに充填して測定することができた。また、質量比3.8%で硫酸カルシウムを混合した土壌では、含水比0.3~0.4でわずかに透気性の改善効果が得られた。 団粒構造の発達したローム土の物質移動係数の一つである水分保持係数について,団粒問と団粒内それぞれの水分保持を考慮したモデルのパラメータと他の物理係数との相関を調べることで,水分保持係数の予測の可能性が示された。 モデル物質および土壌(関東ローム層より採取した試料)から連続した薄層標本を作成し、これらの薄層標本をデジタル画像で取り込み、3次元情報化を行った。連続物質として仮定した解析のみならず新たな表環方法が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
土壌を構造化させることで、土壌に通気するガスの透気性を改善することを検討しているが、構造化を速やかに進める手段が確立できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
土壌構造化を進める方策について、当初の想定手法以外の手法も取り入れて、検討を行う。
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Research Products
(1 results)