2012 Fiscal Year Annual Research Report
多民族を対象とした相関解析によるベーチェット病関連遺伝子の同定および病態の解明
Project/Area Number |
22390065
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水木 信久 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90336579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河越 龍方 横浜市立大学, 医学部, 助教 (20564800)
太田 正穂 信州大学, 医学部, 准教授 (50115333)
目黒 明 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (60508802)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ゲノム / 遺伝子 / ベーチェット病 |
Research Abstract |
ベーチェット病は全身の諸臓器に急性の炎症を繰り返す原因不明の難治性炎症性疾患であり、口腔内アフタ性潰瘍、眼症状、皮膚症状、外陰部潰瘍の4症状を主症状とする。青壮年期に多く発症し、長期間にわたって再発と寛解を繰り返すため、本病により重度の視力障害を来す患者は少なくない。近年、本病に対して有効な治療法(抗TNF抗体療法)が確立されてきたが、本剤に不応答性の患者も少なからず存在し、今なお失明率の高い疾患である。本研究では、多民族のベーチェット病患者を対象として遺伝子解析を行い、全ゲノム上に散在する本病の疾患感受性遺伝子をすべて同定する。さらに同定した遺伝子の機能解析および過剰発現トランスジェニックマウスやノックアウトマウスの作製を行い、本病発症のメカニズムを解明していく。 日本人ベーチェット病を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)をすでに完了しており、ベーチェット病患者のゲノム全域にわたる遺伝子変異情報を取得している。平成23年度までに、ベーチェット病の新規感受絵師遺伝子として、IL23R-IL12RB2およびIL10を同定している。平成24年度は得られているGWASデータの再検証を行い、ベーチェット病の発症に関与する遺伝子のさらなる同定を行った。その結果、ベーチェット病の新規の疾患感受性遺伝子を複数同定した。 平成24年度は、平成23年度に引き続き、GWASより得られた遺伝子情報をもとに、トランスジェニックマウスやノックアウトマウスの作製を行った。 本研究の成果は、ベーチェット病発症のメカニズム解明の一助になるとともに、正確な疾患自身の診断、予後の予測、および疾患発症のリスク(相対危険率)の予測を可能とする迅速遺伝子診断キットの作製に繋がる。さらに、疾患に関わる蛋白を標的としたゲノム創薬開発の道を開くと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)