2012 Fiscal Year Annual Research Report
在宅認知症高齢者のための学際的チームの連携強化を支援する評価システムの開発と検証
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22390107
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
梶井 文子 聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (40349171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新野 直明 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (40201686)
神山 裕美 山梨県立大学, 人間福祉学部, 准教授 (80339473)
杉本 知子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00314922)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 医療・福祉 / 認知症 / 学際的チーム / 連携 / 評価 / システム |
Research Abstract |
I.目的1)①学際的専門職チームによる在宅認知症高齢者と家族介護者のための質の評価webシステムにおいて、各評価項目の精選、各職種間の評価内容比較を容易にするためのシステム改修を行い、②新システムの運用試験により新システムを構築した。2)学際的専門職が在宅認知症高齢者や介護家族を支援するために必要をするインフォーマルサービスへの連携ニーズ内容を明らかにし、家族介護者の民生委員、地域ボランティア等らの在宅認知症高齢者を支えるインフォーマルネットワーク構築に必要なニーズ等を明らかにした。 II.方法1)①新システムの各評価項目と各職種間の評価内容比較を容易にするために表示方法や動作環境を最終確認する。②ケアマネジャー等が利用時にストレスの軽減になるよう、気になる点を抽出し、③最後に再修正・チェックを行った。2)聖路加看護大学看護実践開発研究センターにおけるナースクリニックである「認知症の人を介護するご家族のためのリフレッシュ・プログラム」の参加者に、介護保険以外の在宅インフォーマルサービスやその活用の要望についてインタビューを行った。 III.結果1)質評価webシステムのシステムを見直し、使いやすくなり、入力上のストレスが軽減できるシステムが構築できた。当初はスカイプを活用した複数者間のサービス担当者会議を実施予定だったが、運用テスト段階で、頻回な接続の不安定さが見られスカイプ会議導入は中止となった。しかしWiMaxによるWeb上においてシステム利用は安定的に行うことができたため、各職種の多面的な評価を共有でき、サービス担当者会議に生かせることが可能となった。2)家族介護者のインフォーマルサポートに対するニーズは、本学の当プログラムのように、日ごろの介護から心身が解放でき、不明な点や疑問等を質問したり、解決につながるアドバイスをもらえるような自由な場が必要であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)質の評価webシステムの修正に時間がかかってしまい、web使用ありによる介入調査が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
I.目的 1.①学際的専門職チームにおける認知症高齢者の質の評価Webシステムの使用による学際的チームの実践と連携の変化を検討する。2. 公的サービス以外の大学内で実施している認知症高齢者の介護者プログラムの参加者の心理的変化ならびに対処行動の変化を検討する。 II.方法 1.学際的専門職チームのWebシステム利用前後のチームアプローチ実践評価尺度、各職種からのコンサルテーションの頻度と方法を検討する。 2.本学の事業である「認知症の人を介護する家族のためのリフレッシュ・プログラム」参加者の参加前と1年後の家族介護者のZarit介護負担尺度、抑うつ状態(GDS-15)、障害高齢者の主介護者のストレス対処方略尺度を収集する。
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Research Products
(2 results)