2013 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジーの法医診断学への応用ー新規指標としての有用性の検証ー
Project/Area Number |
22390142
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
木村 章彦 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60136611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野坂 みずほ 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00244731)
近藤 稔和 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70251923)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | autophagy / 心不全 / 大動脈瘤 / 創傷治癒 / 生活反応 |
Research Abstract |
25年度は、大動脈結紮による心肥大モデルにおけるIFN-gammaの役割に関する研究をほぼ終了し、論文取り纏めの段階であり、間もなく投稿する予定である。IFN-gamma遺伝子欠損マウスが野生型マウスに比較して、より強い病的心肥大を発症する。この原因へのautophagyの関与は軽微であり、IFN-gamma遺伝子欠損によるPI3Kの活性化減弱が代償性心肥大の誘起を阻害することがその原因であることを明らかにすることができた。心肥大モデルに加え、内因性急死の原因の一つである解離性大動脈瘤についてアンギオテンシンインフージョンによるマウス解離性大動脈瘤モデルを用いて研究を行い、野生型マウスに比較してIFN-gamma遺伝子欠損マウスが有意に高い死亡率を示すことを見出した。アンギオテンシンにより誘起される大動脈のautophagyがIFN-gamma遺伝子欠損マウスにおいて野生型マウスに比較して有意に低下していることを見出し、autophagyがアンギオテンシンにより誘起される大動脈瘤に保護的に機能する可能性を示す結果を得た。 研究期間を通して行ってきた創傷とautophagyに関する研究では、皮膚組織におけるautophagyの概日性振動が死亡時刻推定の良い指標となることを明らかにした。更に、皮膚や筋組織の損傷部位では非損傷部位と比較して著明なautophagyの抑制が認められ、更に、この変化は生前の損傷においてのみ認められることを明らかにした。この組織損傷によるautophagyの変化は、新規の生活反応として損傷の法医診断に極めて有用なものと考えている。この結果は現在論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)