2010 Fiscal Year Annual Research Report
高速EPRイメージング法を用いた生体機能の視覚化に関する研究
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22390236
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 博匡 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70209013)
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Keywords | EPR / MRI / 生理機能 / 酸素 / 生理機能 |
Research Abstract |
本研究課題では、高速化したEPRイメージング装置とニトロキシド分子などを造影剤・イメージングプローべとして利用し、生体機能を可視化する新しいイメージング研究法の開発を目指すものである。本研究課題では三つのプロジェクトを掲げているが、本年度はプロジェクト1について推進し成果を得た。プロジェクト1:「高速EPRイメージングシステムによる高分解能イメージング化の実証」EPRイメージング法の高速化は、磁場掃引速度を加速することで達成した。ナイトロオキシドの場合、6mTの磁場掃引を200ミリ秒で達成した。マウスを使った実験でも200ミリ秒の磁場掃引による画像化が可能である。この場合は181プロジェクションという膨大な数の投影画像による三次元画像再構成を行ってもデータ取得時間は60秒程度となる。今年度の成果によりマウス頭部による三次元画像を高精度で60秒以下で撮像することに成功した。より高精度のロックインアンプ等を使用することで、より短い時定数(タイムコンスタンス)を利用することができ、マウス頭部に於いても100ミリ秒以下の磁場掃引も可能となると考えられる。現実的には、より高速な磁場掃引を可能とする直流電源を利用すると50ミリ秒までの磁場掃引が可能であるので、高速磁場掃引によるスペクトルのひずみ発生の問題はないと考えられる。更に今年度はナイトロキシドの線幅の改善に取り組んだ。14Nを15N化し、また1Hは2D化してできるだけ線幅の減少に努め、画像の高精度化を一層推進させた。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article]2011
Author(s)
Fujii H., et al.
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Journal Title
Magnetic Resonance in Medicine
Volume: 65
Pages: 295-303
Peer Reviewed