2012 Fiscal Year Annual Research Report
メカノバイオロジーを用いたインプラント周囲再生支持組織のシステム制御戦略
Project/Area Number |
22390369
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
細川 隆司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 哲自 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30514989)
正木 千尋 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メカノバイオロジー / CCN2 / CTGF / LIPUS |
Research Abstract |
抜歯された後の歯槽骨や移植骨、GBR等で造成された骨は術後吸収を起こすことが知られているが、その吸収量やスピードは個人差がある。インプラント補綴治療における長期的予後を考えると、骨吸収の制御手段の確立は大きなブレークスルーとなる。しかし、これらの生理的骨吸収を制御することは、現状では不可能である。2012年度は、メカノバイオロジーを応用した医療用低出力超音波パルス(LIPUS)照射に着目し、マウス由来株化正常歯肉細胞(GE1 cell)を用いて組織修復や細胞増殖、血管新生に関わる重要なサイトカインとして注目されているCCN2/CTGFの遺伝子発現およびタンパク発現をin vitroで検討した。まず、GE1 cellをSFM-101培地中で培養後、1日目から周波数3MHz、出力240mWのLIPUSを15分間照射した。リアルタイムPCR法およびWestern blotting法を用いてCCN2/CTGFの検討を行ったところ、RNA量およびタンパク量ともに増加する傾向が認められた。さらに、ラット口蓋に創傷治癒モデルを作製し、軟組織の治癒促進に対するLIPUSの影響をin vivoで検討した。ラット口蓋に直径5 mmの創傷を作製後、創傷のモデル作製翌日よりLIPUSプローブをラット口腔内に設置し、LIPUS照射(周波数3 MHz、出力160 mW、照射時間15分)を創傷部に1週間毎日行った。LIPUS照射終了直後およびLIPUS照射終了1週間後および2週間後に屠殺後、それぞれただちに10%中性ホルマリン溶液にて固定しH-E染色を行った。口蓋粘膜の創傷治癒を検討するため、粘膜欠損部の両端の距離の割合および粘膜欠損部の面積を計測したところ、LIPUS照射群における粘膜欠損部の面積はコントロール群と比較して有意に減少し、距離の割合においても減少傾向が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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