2012 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞を用いた人工神経管による顎・顔面領域における神経再生に関する研究
Project/Area Number |
22390385
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
茂野 啓示 京都大学, 再生医科学研究所, 非常勤講師 (00162587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 達雄 京都大学, 再生医科学研究所, 准教授 (70227908)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人工神経管 / PGA-コラーゲンチューブ / イヌiPS細胞 / 神経幹細胞様細胞 / 細胞誘導 / iPS(多分化能)状態の維持 / 神経再生実験 |
Research Abstract |
当研究室で開発し既に臨床応用されているPGA-コラーゲンチューブの人工神経管にイヌiPS細胞を人工神経管に含浸させ用いることにより神経再生を飛躍的に促進させることが出来るかどうかを実験した。 イヌiPS細胞の作製については、大変難易度が高く、イヌiPS細胞を作製しても現在の所、継体培養とiPS状態の維持が困難なことより、イヌiPS細胞作成後、速やかに神経幹細胞様細胞に誘導し、それらをPGA-コラーゲンチューブの人工神経管に含浸させイヌ下顎神経再生実験に供している。 人工神経管(PGA-C.tube)に関しては、iPS細胞含浸後、より細胞の生存レートを上げるために、出来るだけ中性度の高い人工神経管(PGA-C.tube)を開発しそれを用いている。また同時に物性もiPS細胞の維持のため重要な課題となることがわかったので、水分吸収時の弾性維持についても物性を高める事が出来るように、新しい人工神経管(PGA-C.tube)を作製した。 またイヌiPS細胞は、iPS(多分化能)状態を維持させることが大変困難なため、iPS細胞作成後速やかに神経幹細胞様細胞に誘導し、それを用いている。現在iPS(多分化能)状態を維持させるための特殊な培地の開発も行っている。 イヌiPS細胞を人工神経管に含浸させ用いる、下顎神経再生実験については、神経生理学的考察、及び組織学的検証等を行うだけではなくさらに多方面からの検証方を用い、従来型の神経再生実験とこのイヌiPS細胞を人工神経管に含浸させ用いる新しい実験との結果の差違を検証し、かなり良好な成績が得られている。今後学会発表等により成果を公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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