2010 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病態とメタボリックシンドロームの相互関連性の解明を目指す後ろ向きコホート研究
Project/Area Number |
22390401
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山下 喜久 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20192403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋崎 義浩 九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (10291519)
竹下 徹 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (50546471)
江島 伸興 大分大学, 医学部, 教授 (20203630)
西村 英紀 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80208222)
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Keywords | メタボリックシンドローム / 歯周疾患 / 抗体価 / 歯周病細菌 / 後ろ向きコホート研究 |
Research Abstract |
本研究では平成15年の日本赤十字社熊本健康管理センターの受診者の血清が保存されていることに着目して、再度他の疫学研究目的での血清の使用について同意を得た上で、各被験者についてPorphyromonas gingivalisに対する抗体価を測定し、当時健康診断の目的で計測されていた歯周ポケット深さも加えて歯周病態を総合的に解析することを目的としている。すなわち、本研究の成否の最重要ポイントは、現在血清が保存されている平成15年の疫学研究に参加した被験者について、一人でも多く再度本研究への参加の同意を得ることである。そこで、日本赤十字社熊本健康管理センターの平成22年度の受診者に関して、平成15年の疫学研究の研究実施記録を参照し、血清を再度使用する対象者を特定して、他の研究目的で保存している血清を今回の研究目的に使用することの同意を現在316名の受診者から得ることができた。これは、平成22年に受診した対象者の85%に当たり、平成23年度に受診予定の残りの対象者からもほぼ同率で同意が得られることが期待されるため、500名程度の被験者を対象とした、P.gingivalisに対する抗体価の測定が可能になると思われる。そのため、当初計画していた郵送による同意の取得は必要ないと判断されたため、郵送による同意取得は実施しなかった。 一方、九州大学の倫理委員会では平成15年に歯周疾患検診を受診した者の健康診査の受診結果から、歯周疾患の検査結果ならびに様々な検査値を逐次纏めて電子ファイル化を行うにあたっては、同意の取得は必要ないとの判断であったが、日本赤十字社熊本健康管理センターの方針で同意の取得のない被験者の検査データはデータベースから引き出すことを断られたため、急遽、研究対象者を平成12年4月から平成18年3月に検診を受診した者に変更し500名の対象者から同意を得た。同意の得られた者については平成23年度に同意を得る者と一緒に、電子ファイルをデータベースから一括して引き出して解析を行うことした。
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