2012 Fiscal Year Annual Research Report
中高年看護職者のセカンドキャリア就労支援をめぐる経験的研究
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22390406
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
田中 幸子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20286371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 直樹 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (40240345)
藤本 哲史 同志社大学, その他の研究科, 教授 (50278313)
酒井 一博 公益財団法人労働科学研究所, その他部局等, その他 (90072660)
遠藤 由美子 琉球大学, 医学部, 准教授 (90282201)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中高年 / セカンドキャリア / 看護職者 / 看護労働 / ワーク・ライフ・バランス |
Research Abstract |
山形県の病院で就労する看護職者のワーク・ライフ・バランスに関する調査でと比較検討するために、都市部における調査を行うこととした。調査項目は山形県調査とほぼ同様とし、1)基本属性、2)家事時間、介護経験等、3)主観的健康感、自覚症状、4)人生満足度尺度、5)ワーク・ライフ・バランスとワーク・ライフ・コンフリクトとした。この尺度使用については開発者の許可を得た。11月に東京都23区の一般病床を有する病院300床のうち100床以上を無作為抽出し、看護部長に研究趣旨を口頭・文書で説明した。20か所の病院からの協力が得られ、12月に3,323人へ調査票の配布を行った。調査票の回収期限(1月18日)以降も調査票の郵送が続き、回収率をあげる必要から年度末まで回収を行うこととした。回収されている調査票をチェックし、研究会において集計のルール、データクリーニングについて確認した。 一昨年実施した看護職者のワーク・ライフ・バランスに関するワーク・ショップの成果を、NET2012 Conference(England,Sep 4-6.2012)で発表、山形県調査の一部、看護師のキャリアコミットメントに関する分析結果などを学会で発表した。 衛生行政報告例をみると、介護保険施設においては中高年層の看護師・准看護師の就労者割合が多くなっていることから、介護保険施設が有力な就労先になる可能性が考えられた。介護保険施設で就労する看護職者のインタビュー結果を再度分析しなおし、確かに中高年層が主力になっているが、病院で就労するのとは違い看護職者の職場適応にはいくつかの課題があることが見えてきた。この研究成果を人材育成学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度中に完了する予定であった調査が、調査票の返送が締切以降も生じた。回収率を高めた方が結果分析にとって重要であること、半年の遅れは取り返すことが可能であると判断して、期日を延長したために当初やや遅れが生じたが、平成25年8月に集計が終了し分析も終えることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
調査の成果を様々な視点から発表していく。今回は地方(山形)と都市(東京23区)で調査したが、衛生行政報告例の就労動向と合わせていくつかの地域での調査を検討し、中高年看護職者の持続可能な就労を考えていきたい。
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Research Products
(10 results)