2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学院教育における遺伝看護教育の検討;電子媒体導入による連携教育をめざして
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22390411
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
安藤 広子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20267503)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 遺伝看護教育 / 教育プログラム / e-ラーニング / 大学院教育 |
Research Abstract |
本研究は、専門的な看護実践者を育成する大学院教育における助産師、専門看護師(CNS)教育に共通する遺伝看護教育の展開を大学間の連携教育を促進するものである。 平成24年度は、e-ランニング教材の作成およびその運用方法について検討を行った。 教材内容の範囲を「周産期の看護」「小児期の看護」「がん看護」「成人看護」の分野から代表的な遺伝性疾患を取り上げて教材案を作成し、その中から単位数・時間など教育方法と照らし、2例を選択して教材化を進めた。 本年度に遺伝看護学が、専門看護師教育分野に認定されたこともあり、実用化に向けて単位として認定され、活用できるように教育内容の精選を行った。教育内容は、遺伝看護学の基礎的知識の理解と、看護ケアの実施を意識した学習とした。遺伝性疾患の事例を基に、疾患についての理解と遺伝形式の学習および患者・家族の状況をアセスメントし、看護者としての考えおよび実践のケア計画を立案する。また、eーラーニングの方法をとりながらも学習者同士による意見交換が行えるような学習環境について検討を行った。そして、教育展開に向けて大学の教育進度や学習者の有無および学習環境について研究協力者と検討を行い、連携大学として研究協力の得られる大学を選定した。 また、海外における遺伝学および遺伝看護学教育への電子媒体教材の導入に関する情報を国際遺伝看護学会の教育委員および参加者より収集した。本研究の海外協力者からは、電子媒体教材の活用状況や本研究における教育展開についての意見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教育教材の作成に時間を多く費やした感があり、それが今回の教育展開に活用できない部分もある。しかし、本研究の教育評価を吟味する上で必要なことであると考える。そして、本研究の成果をみてからの活用に期待が保てる。 教育展開の実施・評価に向けての準備を整えることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は大学院間の遺伝看護学の連携教育を実施・評価を行う。そして、大学院における連携教育について遺伝看護学をの教育展開を通して考察をする。 協力大学院により、教育実施の時期が多少前後することもあり、学習者間の意見交換ををどのように展開するかが課題とされている。これに対しては、e-ラーニングの利点を最大限に活用できるよう検討している。
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