2012 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の病院に勤務する看護師の交替制勤務のあり方に関する研究
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22390415
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
井部 俊子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50365839)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 交代制勤務 / 看護師 / 看護管理 / シフトワーク / ワークライフバランス |
Research Abstract |
昨年度までに行ったドイツ・イギリス・フランスの病院の看護管理者へのインタビュー内容を分析し「これからの交代制勤務」として12項目にまとめた。調査結果を日本医療・病院管理学会第308回例会「ヨーロッパと日本の交代制勤務-看護師の健康な働き方を考えよう-」にて報告した。例会参加者221名を対象に質問紙調査を行い、「これからの交代制勤務」12項目について、「採用したい程度」と「実現可能性」を5段階で問うた。分析の結果、採用したい程度」が最も高かった項目は、⑨「急な欠勤への代替スタッフ確保のシステムの構築」平均値4.40(SD±0.84)、「実現可能性」が最も高かった項目は、⑫「看護管理者及び看護師の労働法や就業規則の理解と徹底」平均値3.71(SD±0.84)であった。一方、「採用したい程度」、「実現可能性」ともに最も低かった項目は、③「夜勤者と日勤者の固定」平均値2.78(SD±1.20)、平均値2.29(SD±1.13)であった。自由記述では、①「夜勤勤務時間を10時間程度とする」、④「希望や契約により多様な働き方が可能」、⑩「年間にわたる計画的取得で有休取得の促進」などの項目に関連して、人員不足のため実現困難という意見があった。また、⑪「週末のみの短時間勤務などのフレキシブルワーキング」の項目では、「平等」を重んじる風土があるため実現困難という意見があった。「これからの交代制勤務」の実現を可能にするための方策として、人員増の前に業務改善に取り組むこと、看護管理者、一般看護師ともに労務管理に関する教育が必要であることおよび多様性を許容しワークライフバランスを推進していく考え方を身につけること、次の勤務帯の看護師に対する行き過ぎた気づかいをやめ、終業時刻には速やかに業務を引き継ぐことで超過勤務時間の削減に取り組む必要性を提言した。 3年間の成果を研究成果報告書としてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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