2011 Fiscal Year Annual Research Report
親子の相互作用に着目した家族主体の小児在宅ケアガイドラインの有用性の検証と活用
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22390439
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奈良間 美保 名古屋大学, 医学部, 教授 (40207923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 妙子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (40303557)
田中 千代 岐阜大学, 医学部, 准教授 (20297188)
豊田 ゆかり 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (20217574)
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Keywords | 小児在宅ケア / 親子相互作用 / patient-and family-centered care / ガイドライン / 家族機能 / 研修会 |
Research Abstract |
【ガイドラインの有用性の検証】 在宅ケアへの移行を経験した子どもの養育者と病院で支援に携わった看護師に対する調査結果に基づき作成した「小児在宅ケアガイドライン(初版)」の有用性を検証することを目的に、在宅ケアの包括的支援を担う看護師育成を目指した研修会にガイドラインを活用した。全国の小児専門病院、近隣6県で小児科を標榜する総合病院へ、またWEBサイトを通じて研修会参加者を募集した。研修会は6か月間、3回シリーズで講演、事例検討、グループワークから構成した。参加者34名を対象に質問紙による縦断調査を依頼し、研修会開始前に33名、終了直後32名の回答が得られ、研修会終了後6か月に3回目の調査を計画している。これらの結果より、ガイドラインの意義と課題を検討する。 【研究活動へのWEBサイトの活用】 ガイドライン公開とその有用性を検証する研修会の広報にWEBサイトを活用した。その結果、ガイドラインの問い合わせがあった施設にガイドラインを送付し、在宅支援の情報交換を実施した。 【小児在宅ケア継続中の家族と看護師を対象とする調査の準備】 入院中に医療的ケアを導入し家庭で生活している子どもの主な養育者と訪問看護を主に担当した経験をもつ看護師を対象とする調査の実施に向けて、研究代表者の所属施設における倫理審査の承認を得た。現在、対象施設への依頼手続きを進めている。 【研究成果の報告】 ガイドラインの基盤となった研究成果を国内外の看護学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度作成したガイドラインを活用した研修会の開催と、参加した看護師への調査が進行中である。また、小児在宅ケア継続中の家族と看護師を対象とする調査も並行して準備中である。さらに、ガイドラインの基盤となった研究成果を随時国内外の学会に報告し、有意義な議論を行った。これらの研究成果より、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
現時進行中の調査を完了し分析を進めることで、病院と地域を問わず活用可能なガイドラインとして検討を進める。さらに、在宅ケアを継続中の子どもの家族に対するガイドラインのヒアリングを行い、家族と協働で活用するための課題を明らかにする計画である。さらに、病院または訪問看護ステーションの協力を得ながら、実際の事例に活用し評価することを試行的に行い、その成果をガイドライン活用例として資料に加えることで有用性を高めることを目指す。
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Research Products
(12 results)