2010 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化と東南アジアのプランテーション-アブラヤシが変える経済・自然・共同体
Project/Area Number |
22401013
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
林田 秀樹 同志社大学, 人文科学研究所, 准教授 (70268118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室田 武 同志社大学, 経済学部, 教授 (40104749)
加藤 剛 龍谷大学, 社会学部, 教授 (60127066)
田中 耕司 京都大学, 地域研究統合情報センター, 名誉教授 (10026619)
岡本 正明 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549)
生方 史数 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (30447990)
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Keywords | アブラヤシ / パーム油 / プランテーション / グローバル化 / 農園企業 / 熱帯林保護 |
Research Abstract |
研究の目的では、1、アブラヤシ農園拡大のグローバルな背景、2、農園開発を促進するディスコース、3、農園の拡大過程、4、農園の運営状況、5、農園所在地域の社会変容、6、農園開発に伴う環境負荷という6つの目的を掲げた。 上記6つの目的に関連して、H.22年度は9回の研究会を開催し、21組のメンバー及び外部メンバーが研究報告を行った。この実績は、当初の研究実施計画を上回るペースであった。研究会において研究報告を行ったメンバーは、自らの研究をまとめて発展させていく契機とすることができたし、報告を行わなかった者も、自らの関心と関連したテーマで行われた他の研究報告に刺激を受け、研究交流の契機とすることができた。また、夏期(H.22年8~9月)には、外部メンバーを含めて延べ11名が、インドネシア西カリマンタン州の国営農園企業と同企業所有のアブラヤシ農園、並びにマレーシア・クアラルンプール、及びスランゴール州所在のパーム油産業関連機関、パーム油精製工場等を視察し、関係者から聞取り調査を行った。なかでも、西カリマンタン州の国営アブラヤシ農園を視察し、当該農園の管理職諸氏から農園の管理機構や農園経営の概要について、小農たちでつくる組合の1つからは組合員である小農たちの所得管理や農園造成時の借入金返済等について聞取りできたことは、調査参加者の問題意識を鮮明にして、今後の研究課題の具体化とそれら課題の遂行を促す役割を果たした。参加者のうち研究代表者を含む4名が、H.23年度以降も引続き同じ調査地で調査継続の予定である。 以上のようなH.22年度の活動は、「11.研究発表」に挙げる具体的成果としてまだ現れていないものもあるが、遠からず論文や学会発表、著作というかたちで成果にしていくための土台をつくるうえで十分に意義ある活動であった。なおH.23年2月には、最終的な研究成果を共著本としてどのようにまとめていくかについても、合宿を行い様々な角度から検討した。
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Research Products
(15 results)