2012 Fiscal Year Annual Research Report
南部アフリカにおける政治変動と国民形成に関する研究
Project/Area Number |
22402007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
小倉 充夫 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (40055322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞城 百華 津田塾大学, 付置研究所, 研究員 (30459309)
遠藤 貢 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (70251311)
舩田クラーセン さやか 東京外国語大学, その他部局等, 准教授 (70376812)
井上 一明 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80159970)
青木 一能 日本大学, 文理学部, 教授 (90099987)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 南部アフリカ / 国民国家 / 民族問題 / 民主化 / エスニシティ / ザンビア / ジンバブウェ |
Research Abstract |
小倉はザンビアの首都における都市第二世代・第三世代である青年層の民族・国民意識と民族間関係についての2010年・11年調査結果に基づき分析を行い、その結果をまとめた。さらにジンバブウェのムガベ政権と政策変化を国際社会学的な視点で考察し、それらを踏まえ、研究分担者とともに、研究成果を『現代アフリカ社会と国際関係』として取りまとめた。青木は南アフリカ、ナミビア、レソト、マラウィで、これら諸国と中国との関係について資料収集と聞き取りを行った。 井上はジンバブウェにおける政治変動と国民形成に関する研究の一環として、ジンバブウェにて現地調査をおこなった。現地においては都市部ならびに農村部における現政権(連立政権)に対する市民意識および国家に対する帰属意識の調査をおこなった。遠藤は2011年9月の総選挙で20年ぶりに政権交替が行われた結果誕生した愛国戦線(Patriotic Front)のサタ政権における諸政策の現状と課題に関する現地調査を実施した。中国との関係においては、従来の強硬姿勢を変更した協調傾向が見られる。今後の大きな課題としては、高齢の大統領の後継問題などとも関わる中期的な政権運営を指摘することができる。 舩田はモザンビークにおいて、紛争後の平和構築と民主化 が、国民の間の分断にどのような影響を及ぼしたのかについて、同国北部の2州の各3村での現地聞き取り 調査に基づき検討を行った。その結果、「和解」の傾向 がみられる一方、戦後の競争的複数政党制選挙の導入、独立以来政権に就き続ける現政権の権力集中、格差と不平等の進行により、集団内部で 複雑な亀裂が生み出されていることが明らかになった。眞城はエチオピア・エリトリア間の国境により分断されたティグライ民族と独立後のエリトリアについて調査をし、南部アフリカと対比をして、エリトリアとその中のティグライの国民意識について明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)