2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポストグローバル時代の東アジアにおける階層分化と宗教文化再編
Project/Area Number |
22402034
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
櫻井 義秀 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50196135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 忠篤 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40179693)
稲場 圭信 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 准教授 (30362750)
平澤 和司 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30241285)
中村 則弘 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10192676)
猪瀬 優理 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教 (60455607)
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Keywords | ポストグローバル / 東アジア / 階層分化 / 宗教文化 / 宗教社会学 |
Research Abstract |
本研究では、(1)東北アジアの先進国として日本・韓国・台湾、同地域の中進国である中国と、東南アジアの中進国であるタイを調査対象に設定し、グローバル化による中間層の分解と貧困層の増大により、基層的な宗教文化や諸宗教の教勢にどのような影響を与えているのか、(2)社会的排除を生み出す社会構造的な問題を宗教文化がどのように宥和し、教団や宗教者が不足する社会的支援や公共的価値を生み出すことにどのように与っているのかを明らかにする。 北海道大学所属の研究代表者と分担者2名、及び研究協力者の大学院生が主体となって研究を推進し、他大学の分担研究者、海外の研究協力者と共に共同調査を企画する。そのために、初年度には下記のことを実行した。 (1)研究代表者・分担者の研究打ち合わせと問題意識の共有を図ったシンポジウムを北海道大学で開催した(2010年9月15日、「ポストグローバル時代の東アジアにおける社会変動と宗教変容」)。 (2)海外に共同研究者を開拓するべく、櫻井は中国調査(8月太原・五台山)、学会参加(8月トロント大学にて国際宗教学・宗教史学会世界大会、10月北京フォーラム、12月第4回世界カルト問題国際会議、深せん)。 (3)分担研究者・研究協力者はそれぞれの領域で調査研究を行った。(4)また、2011年2月、香港大学において、研究代表者・分担者・協力者、及び香港大学の教員と東アジアの宗教文化にかかるワークショップを開催し、情報交換を行った。そして、2012年度の共同研究会を開催する予定であったが、2011年3月11日以降の東日本大震災によって研究者・分担研究者の研究計画に大きな修正が必要となったことを付記しておく。
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Research Products
(13 results)