2010 Fiscal Year Annual Research Report
日米独の多文化にひらかれた大学教員と授業に関する研究:日本語教育の場合
Project/Area Number |
22402050
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
倉地 暁美 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00197922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 あおい 大阪教育大学, 国際センター, 准教授 (00343260)
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Keywords | ライフヒストリー / フィールドワーク / 大学教員 / アメリカ / 日本 / ドイツ / 多文化主義 / 日本語教育 |
Research Abstract |
本研究は、カルチャー・ステレオタイプの危険性を認識し、文化の多様性にひらかれた態度を持つ教員はどのような生育・職場環境の中で育まれ、外国人学習者に対してどのような文化観をもち、授業に臨んでいるのか、国際比較を行うことを1つの大きな目的としている。ここでは3カ国比較の観点の重要性に鑑みて、日米に、多文化主義の必要性が高等教育改革の中でも重視されているドイツを加えることとした。ドイツはグローバル化に対応した市民育成のためのシティズンシップ教育が進んでおり、多文化主義的視点が重視されている。戦後の経済復興の労働力として外国人労働者を受け入れ、多文化社会へと移行している点で、多民族国家アメリカとは異なる多文化主義の過程を歩んでおり、日本に示唆を与える事が多くあると考えられたからである。 初年度にあたる平成22年度は、平成21年度の科研においてアメリカで収集したデータをさらに精査し、比較可能な調査結果を抽出するとともに、ドイツにおける多文化にひらかれた大学教員を対象にしたライフ・ヒストリー研究、並びにフィールドワークを実施することにより、アメリカ及びドイツの大学の多文化にひらかれた大学教員及び彼らを取り巻く社会的・文化的背景、各国における日本語教育の置かれている立ち位置、多文化主義が日本語教育に与える影響関係などについて分析を行った。 同時に本研究の第2の目的である、平成19~21年度の萌芽研究で着手した質的研究の新しい研究方法を確立するため、海外の研究協力者の協力を得て、インタビュー調査に着手した。
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