2011 Fiscal Year Annual Research Report
会計教育の体系とリテラシーの構築に関する国際比較研究
Project/Area Number |
22402053
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
齋藤 雅子 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (00434788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 一夫 関西学院大学, 商学部, 教授 (40098364)
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Keywords | 会計教育 / IFRS / 国際会計基準 / アドブション |
Research Abstract |
本研究の目的は、海外各国のIFRS(国際会計基準)教育を調査分析することにより、IFRS教育の体系とリテラシーを構築し、より効果的な教材開発を行うことにある。その結果、グローバルな会計専門家を育成する学士・修士課程教育を充実させ、ひいてはIFRS設定主体の基準設定プロセスに関わる日本の国際的地位向上に貢献する。 研究2年目にあたる平成23年度においては、ブラジル、中国を中心に引き続きアメリカ(IFRS未適用国)のIFRS教育をめぐる現状と課題を中心に、研究機関所属の会計スタッフを対象とするフィールド調査を実施した。中国で実施したアンケート調査によれば、教育機関としてIFRS教育のカリキュラム・シラバス開発を実施途中である大学は、全調査対象のうち大半にのぼっている。このことからIFRS教育の具体策が中国全土で講じられているとはいえない。ブラジルの調査においては、2012年よりIFRSを強制適用することが決定しているものの、ブラジル有数の大学と言われるサンパウロ大学ですら、学部・大学院のIFRS科目の設置はこれからの課題とされている。むしろ、会計教員の間では2012年適用以降にIFRS教育の問題がより明確になるとした上で、その都度問題解決をはかっていく意向であることがわかった。また、IFRS教育については、大学よりむしろ実務界(監査法人等)の会計専門家教育で必要と認識する教員もいるようである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外での研究調査は、開始年度である平成22年度から平成23年度までの当初2年間で概ね当初計画に沿って実施されている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究3年目以降は本研究活動の総括へ向けて引き続き各国別研究成果を学会発表や雑誌投稿等にて公表する。本研究期間の海外調査において得られた情報を日本や他国間でいかに比較検討していくかが今後の課題であるため、研究遂行上必要と判断した場合、Eメール等の有効活用により海外研究者との円滑なコミュニケーションをはかりながら追加的な情報収集・整理を行うとともに、研究計画で示した評価尺度の見直しなどを含め対処していく。
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Research Products
(3 results)