2010 Fiscal Year Annual Research Report
オフリッジ火山から高速拡大海嶺のモホ遷移帯マグマプロセスを探る
Project/Area Number |
22403004
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
海野 進 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (30192511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下司 信夫 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質調査情報センター, 研究員 (70356955)
岸本 清行 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (70356872)
笠谷 貴文 独立行政法人海洋研究開発機構, 地質内部変動研究センター, 技術研究副主任 (90373456)
石塚 治 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (90356444)
宮下 純夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60200169)
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Keywords | 東太平洋海膨 / オフリッジ火山群 / モホ遷移帯 / 電気伝導度構造探査 / 海洋地殻・マントル / 潜水艇 / 中央海嶺 / 巨大溶岩流 |
Research Abstract |
本22年度前半は14°S巨大溶岩原とオフリッジ火山群の調査計画の立案・提案へ向けて細部を検討した。またWoods Hole海洋研究所のAUV Sentryを本研究に投入する協議を研究協力者の富永雅子・S.A.Soule博士らと進めて,AUV調査計画の詳細を日米関係者間で詰めた上で,日本側のJAMSTECの研究航海公募に歩調を合わせて,アメリカ側ではNSFの研究費申請を行った。 本年度後半は分担者笠谷と協力者後藤を中心に,下部地殻~モホ遷移帯のマグマ溜りの電気伝導度構造探査についてフォワード解析によるシミュレーションを行い,最適な観測アレイおよび測線配置を検討した。 また,深海掘削孔のコアや既知のオフリッジ火山噴出物の産状と岩石・鉱物組成データと本研究で得られる成果を総合して,オフリッジ火山とモホ遷移帯のモデルを一般化するため,代表者海野・分担者下司が中心となって,既存の掘削データのコンパイルと解析を進めた。さらに,深海掘削サイト1256で掘削したオフリッジ巨大溶岩原の全岩・鉱物化学組成の分析と解析を行った。この岩体は厚さ75-100mあり,オフリッジ巨大溶岩の内部構造や定置過程,成因を明らかにする上で,貴重な研究対象である。大部分はNMORBであるが,中心部の290mbsf~300mbsfに全岩K_2Oが高いEMORBが存在する。EMORBはMg#が60~70と高く,直上の石基斜長石の粒径が最大となる層準よりも未分化である。このことより,EMORB組成の溶岩がNMORBからなる岩体形成末期に未固結の岩体中心部に貫入したと考えられる。今後,14°S巨大溶岩流との比較解析を行い,オフリッジマグマの地球化学的特徴と成因について検討する。
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[Journal Article] Acoustic images of the submarine fan system of the northern Kumano Basinobtained during the experimental dives of the Deep Sea AUV URASHIMA.2011
Author(s)
Kasaya, T., Kanamatsu, T., Sawa, T., Kinoshita M., Tukioka, S., Yamanoto, F.
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Journal Title
Exploration Geophysics
Volume: 42
Pages: 80-87
Peer Reviewed
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