2010 Fiscal Year Annual Research Report
大陸のテクトニクス:大陸の姿・形を変えた様子を古地磁気学から探る
Project/Area Number |
22403012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
乙藤 洋一郎 神戸大学, 理学研究科, 教授 (90160895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森永 速男 兵庫県立大学, 理学部, 准教授 (40210182)
宇野 康司 岡山大学, 教育学研究科, 講師 (10510745)
山崎 和仁 神戸大学, 理学研究科, 助教 (20335417)
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Keywords | テクトニクス / 大陸 / 古地磁気学 / 年代学 / ユーラシア / アフリカ |
Research Abstract |
1.地質調査と岩石試料採取:今年度は二つの隊を組織した。 (A)中国・河北省・蘇県と寛城地域調査隊:日本人4人・中国人2人で調査隊を構成。 調査日:2010年9月04日~9月13日の10日間。ユーラシア大陸の形成と変形を明らかにすることを目的として、アジア大陸東部のSino-Korea地塊に分布するMoso-Proterozoicの火山岩を対象として研究を行った。Meso-Proterozoicの火山岩は、中国の河北省から遼寧省にひろく分布する。今回は北京の北東に位置する蘇県と寛城に分布するJixian systemのXiamalin Formation中に貫入した1.3Gaの年代を示すdiabase sillに注目し、岩石を採取した。10ヶ所でdiabase sillを採取すると同時に、2ヶ所でBaked centact testのためにsillと接触したドロマイト・石灰岩をも採取した。 (B)エチオピア・リフトバレー調査隊:日本人4人・エチオピア人2人で調査隊を構成。 調査日:2010年11月9日~12月03日の25日間。大陸が現在分裂しているアフリカ大陸東部の変形の様子を探ることを目的とした。エチオピア・リフトバレーの内部に堆積した火砕岩と溶岩流を研究対象岩石とした。DobiとKesam River地域に分布する火山岩を古地磁気学と年代学のために試料採取を行った。Dobiにおいては、Plie-Pleistoceneの27層の溶岩層を採取、Kesam Rivor地域からはMio-Plioceneの溶結凝灰岩層と玄武岩溶岩層を41ヶ所で採取した。 2.論文:前年度までに測定して求めた古地磁気の結果に議論を加え、インドシナ半島の変形テクトニクスとアフリカ大陸東部のテクトニクスに関して論文を完成した。
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Research Products
(3 results)