2012 Fiscal Year Annual Research Report
社会的魅力に資する優れた公共建築の発注手法に関する国際比較研究
Project/Area Number |
22404015
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小野田 泰明 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00185654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有川 智 東北工業大学, 工学部, 教授 (00212639)
柳澤 要 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20311615)
姥浦 道生 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20378269)
増田 聡 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30231591)
坂口 大洋 仙台高等専門学校, 専攻科, 准教授 (70282118)
山名 善之 東京理科大学, 工学部, 准教授 (70349843)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 公共建築 / 発注支援 / 国際比較 / 建築法 / 職能団体 / 設計者選定 / コモン・ロー |
Research Abstract |
本年度はイギリスを訪問し、基本的な発注方法の枠組み、特に政権交代後どのような体制が取られているのかを精査した。具体的には、政府側、政府系団体、専門家職能団、民間企業での実地調査を元に、公共建築発注の実態と背景にある建築関連法規、専門職能団体の位置づけなどを調査した。 主な成果は、(1)規定法:The Architect Act 1997に基づきArchitects Registration Board, ARBに登録した者だけが、Architectの称号を独占的に使用するなど、運用の詳細は職能団体の自律的な管理に期待。(2)公共建築発注:明確な決まりはないが、RIBA のPlan of Workを参照。新版(2013)を策定中で、①入札段階の簡略化、②サステナビリティチェックとBIMワークフローの付加、③計画とプログラミングの充実、④竣工後FMのための情報利用要求、⑤新しいGatewayや他のワークフローとの連動の設定などが盛り込まれている。(3)設計競技:公共発注全体に占める割合は6% で、フランスやドイツに比べれば非常に低いが、設計の質を確保する意味で重要な手法と考えられ、RIBA Competitionによる公共発注者サポートも充実。 公共建築発注において、フランスやドイツは合理的な規制を、イギリスは柔軟性のあるガイダンスを好むなど、文化的な違いが明確になった。イギリスの方法を可能にしているのが、強力な職能団体を介した強い自制である。また、こうした自由度の高い発注体制は、複雑で実践的な発注手法を多く創出しているが、有効に機能させるために、発注支援組織は短スパンで組織替えされ、ガイドラインも頻繁に修正され、最新の経済状況や政策に柔軟に対応できる体制が取られている。これらは、交渉をベースとするコモン・ローのメリットを活用したもので、安易な導入の難しさを物語っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)