2010 Fiscal Year Annual Research Report
高次捕食者をモデルとした北方海洋生態系多次元モニタリングネットワークの構築
Project/Area Number |
22405007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮下 和士 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (70301877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 曜子 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (40538279)
綿貫 豊 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (40192819)
米崎 史郎 独立行政法人水産総合研究センター, 遠洋水産研究所, 研究員 (30463102)
服部 薫 独立行政法人水産総合研究センター, 北海道区水産研究所, 研究員 (50443388)
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Keywords | 高次捕食者 / 生態系モニタリング / バイオロギング / テレメトリー |
Research Abstract |
本研究は,広域に回遊する高次捕食者をモデルとして,多次元計測によるモニタリングネットワークの構築を目指すものである.極東ロシアの繁殖地から摂餌のために北海道へ来遊し,沿岸の岩礁帯に上陸するトドを音響テレメトリーシステムで長期間追跡するため,鰭に装着可能な音響フリッパータグを開発した。一方,日本近海への摂餌回遊中,上陸しないキタオットセイについては,その分布と海洋環境とをあわせて生息地モデルを構築するため,船上からの目視を行った.また,回遊経路を追跡するための衛星発信器装着を目的として,海上捕獲のための準備を行い,北海道大学練習船を用いて2月に日本海において実際に捕獲を試みた.南太平洋から日本近海,オホーツク海,北太平洋へと広く回遊するハシボソミズナギドリの繁殖地であるオーストラリアにおいて,光センサ搭載型記録計(ジオロケーター)を装着し,北太平洋やオホーツク海への渡り行動の詳細を収集した。さらに,北方海洋生態系をモニタリングするための国際的なネットワークを確立するため,"Russia-Japan ecosystem research:ecology of marine animals and tracking techniques"と題したシンポジウムを北海道大学函館キャンパスにおいて2011年2月に開催した.本研究の研究協力者であるカムチャッカ太平洋研究所Vladimir Burkanov博士,アラスカ大学フェアバンクス校のAndrews教授を招聘した他,国内の研究者4名を講演者とし,日本とロシアを行き来するトドやオットセイ,アザラシ,海鳥などについての生息状況や,これまでの研究成果についての発表がなされた.
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Scaling of swim speed in breath-hold divers.2011
Author(s)
Yuuki Y.Watanabe, Katsufumi Sato, Yutaka Watanuki, Akinori Takahashi, Yoko Mitani, Masao Amano, Kagari Aoki, Tomoko Narazaki, Takashi Iwata, Shingo Minamikawa, Nobuyuki Miyazaki.
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Journal Title
Journal of Animal Ecology
Volume: 80
Pages: 57-68
Peer Reviewed
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