2012 Fiscal Year Annual Research Report
25℃遺伝子スイッチ:微小温度差を環境応答に利用する熱帯地域在来ナス科植物の探索
Project/Area Number |
22405017
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
細川 宗孝 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40301246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 元章 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40164090)
小枝 壮太 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00629066)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トウガラシ / 恒温性地域 / ウイルス / 縮葉 / Capsicum chinense / インドネシア / ジェミニウイルス / 遺伝資源 |
Research Abstract |
インドネシアでSy-2および現地の品種の採種および耐病性試験を行った。Sy-2を病気が発生している地域(インドネシアではほとんどの場合DNAウイルスであるジェミニウイルスの発生であった)に植え付けた。植え付け数か月後からSy-2の病気を目視で確認し、一部の感染したサンプルはRNAおよびDNA抽出を行いウイルスの感染調査を行った。結論として、Sy-2が特に強いウイルス抵抗性を持っていることはなかった。 前年度、Sy-2でウイルス感染株からウイルス症状のない枝、いわゆる無病徴側枝を認めたが、この現象がインドネシアの24度付近一定の温度環境によるのか、あるいは品種特性やウイルスの特性によるのかは明らかではなかった。本年度は現地生産されている品種やSy-2から発生した無病徴側枝数を調査し、感染しているウイルスの特定を試みた。病徴の見られた親株にはDNAウイルスは認められず、RNAウイルスが疑われたが今のところ特定には至っていない。無病徴側枝の発生程度には品種間差異があることが示唆されたため、現地研究者の集計を待って発表したい。 インドネシアで収集したナス科植物、特にトウガラシ品種に関しては共同研究者の小枝氏によって自家受粉され採種・保存されている。データベースにはなっていないが100品種程度の保存系統を確保することができた。 24℃以下の温度遭遇によってどのような遺伝子の発現が見られるかを調査するため、次世代シークエンサーの解析を行った。結果に関しては今後論文で公表する予定である。また、南米で採集したトウガラシで認められた24-26反応に関しても、Sy-2と同じ遺伝子である可能性が示唆され、遺伝距離が違う2つの品種(栽培地域が離れている2品種)で同様の遺伝子変異が見つかったことの意義を考察した論文がJ. Plant Res.に受理された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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