2012 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム戦争による枯葉剤が先天異常ならびに腫瘍発症に及ぼす影響に関する調査
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22406028
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
新美 照幸 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60291762)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ベトナム社会主義共和国 / 枯葉剤 / 先天異常 / 口唇口蓋裂 / 絨毛癌 |
Research Abstract |
昨年に引き続き現地の疾患モニタリング予防センターにおいて継続的に調査を行うことで、疾患のデータを把握するとともに、現地へ赴き、同国側研究者と昨年の調査内容につき検討し、調整を行った。 2011年にグエンデンチュー病院において出生した児を対象とした調査では、先天異常は7710例中27例(0.35%)であった。水頭症と唇顎口蓋裂が6例と最も多く、無脳症、臍帯ヘルニア、腹壁破裂が2例で続いた。 先天異常の発生頻度はヒトではおよそ3~5%と報告されているが、2011年の調査結果もこれと比較し明らかに低いものであった。昨年、産婦人科医、助産師に対する先天異常の病態、診査法のレクチャーを行ったが、まだ十分でない可能性も考えられた。助産師への聞き取り調査では、半数以上が口蓋裂を見た事が無く、外表奇形はある程度判断する事は出来ても、口腔内の診査は十分に行われていない可能性も示唆された。さらに、近年超音波による出生前診断が普及し、異常が発見された場合、出産を希望せず中絶を行うケースが増えてきた事も発生率減少の要因と考えられた。今後も引き続き医師、助産師に対して口蓋裂を含めた先天異常の病態、診査法のレクチャーを行い、スクリーニング精度を上げる事で、より信頼性の高いデータの収集を行っていきたいと考えている。また、出生前診断と人工妊娠中絶の関連を検討するために、これらの実態調査の可能性について関連部局と検討を重ね、2013年からの調査につき協力を依頼した。 絨毛癌に関しては、現地の医師、看護師に、発生予防のプログラムの継続を依頼するとともに、胞状奇胎患者の管理・登録業務および診断・治療に関する経過の調査を依頼した。また、必要に応じ実施のための説明会を行う準備がある事を伝えた。 さらに、現地の人民委員会をはじめ政府機関の行政担当者と面談し、同研究に対するさらなる支援を要請した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)