2012 Fiscal Year Annual Research Report
並列問題の通信特性を有効活用する光ネットワークオンチップの網構成と通信方式
Project/Area Number |
22500042
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
吉永 努 電気通信大学, その他の研究科, 教授 (60210738)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ネットワークオンチップ / 光ネットワーク / メニーコアプロセッサ / オンチップルータ / 通信方式 / シリコンフォトニクス / 低消費電力 / 高性能通信 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実績概要を以下に列挙する. ① 光NoCアーキテクチャの最適化: 23年度に引き続き,光NoC(ネットワークオンチップ)アーキテクチャの最適化を行った.特に,電気‐光ハイブリッドNoC及びオール光NoCに対して,動的なネットワーク上の通信負荷に適応する動的波長割り当て方式を導入した. ② 光NoC通信仕様の詳細設計: ①で最適化した光NoCアーキテクチャに対する光ルータの構成やそれを用いた通信仕様を詳細設計した.波長多重通信方式は,電気‐光ハイブリッドNoCとオール光NoCに対してそれぞれ光パスセットアップのコストと通信スループット,及び消費電力特性の観点から各々に適した方式の設計を行った. ③ ネットワークシミュレータの改良: 試作済みのネットワークシミュレータを上記①と②に基づき改良した.また,下記④に対応するためのコード改訂を実施した.さらに,消費電力評価に関するコードを追加した. ④ 並列問題の通信最適化: 並列プログラミングインタフェースMPI(Message Passing Interface)を用いて記述したプログラムから通信トラフィックを収集し,ネットワークシミュレータを用いた評価を実施した.実験の結果,提案する動的波長割り当て方式が光NoCの通信性能向上に有効であることを確認した. ⑤ 以上の成果を論文にまとめ,現在電子情報通信学会論文誌に投稿中である.今後の課題として,評価結果を反映した光NoCアーキテクチャや通信仕様の見直しが挙げられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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