2012 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェを立体スクリーンとするビデオアートの効果的な映像投影方法
Project/Area Number |
22500099
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Research Institution | Aichi University of Technology |
Principal Investigator |
杉森 順子 愛知工科大学, 工学部, 准教授 (00559891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小沢 慎治 愛知工科大学, 工学部, 教授 (70051761)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ビデオアート / メディアアート / プロジェクションマッピング / 画像認識 / 映像 / インスタレーション |
Research Abstract |
本研究の目的はアーティストの制作支援として、オブジェ(注1)を立体スクリーンととらえ、プロジェクタからオブジェのみに作品映像を投影するシステムを開発することである。そのための手法として、プロジェクタから格子状パターンを投影し、それを撮影した画像からオブジェに投影された格子点を抽出し、画像座標と格子座標との対応関係に基づいてプロジェクタ座標に変換する手法を提案し、自動的にマスク画像を作成するシステムを実現した。 従来、作品制作者は、手作業によるマスクの作成、作品映像とマスクの合成、オブジェへの映写と作品の修正という工程を繰り返していたので多大な手間がかかっていた。本システムによりマスクの作成、作品映像との合成および映像投影がほぼリアルタイムで自動化されたことで、映像制作者が作品の修正に専念できるようになり、支援システムとしての有効性が認められた。 また本手法が室内を多面体スクリーンとみなして、1台のプロジェクタで壁面、天井、床面などの面ごとに別々の映像作品を投影するシステムに適用できることを見出して、そのシステムを構築・実装した。これは壁面等を多面体オブジェとみなし、画像処理で面の境界を抽出し、画像上の平面ごとにプロジェクタと画像面とのホモグラフィ算出することによりマスクに変換している。この結果から新たな映像表現を可能とする効果が得られたと考えられる。 さらに投影場所ごとに変わる投影物までの距離、数、照明等の条件に適応した汎用性の高いシステムにするために、様々に条件を変えた環境で検証を行ない、制作者に工学的な知識が無くても利用し易いユーザーインターフェイスの構築を行なった。研究代表者は、作成されたプログラムを実際に活用して、オブジェに映像を投影するアート作品の制作から評価を行い、本研究の有効性を実証した。 注1オブジェ:現代美術では一般に、彫刻ではない石、木、金属で作られた作品。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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