2010 Fiscal Year Annual Research Report
離島地域における住民参加を促す地域情報化政策と地域活性化モデルの開発研究
Project/Area Number |
22500237
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
横山 正人 長崎総合科学大学, 環境・建築学部, 教授 (80167725)
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Keywords | 地域情報化 / 条件不利益地域 / 離島 / 住民参加 |
Research Abstract |
本研究は、条件不利益地域の代表ともいえる「離島」を研究フィールドとして、「住民参加を促す地域情報化のあり方」について、政策的かつ実証的観点から総合的に探究するとともに、情報化推進による地域活性化モデルの開発・検証を目的としている。初年度は、まず、長崎県下の代表的離島地域である、壱岐市、対馬市、五島市、新上五島町を研究フィールドとして、当該地域の地方自治体、並びに地域住民に対する実態調査、意識調査を目的とした独自のアンケート調査、並びにヒアリング調査を実施し、地域情報化を推進する上で、どのような諸問題が内在し、推進の障害となっているのか、また、どのような方向性が期待できるのか、特に、住民参加型地域情報化の観点から現状分析、並びに各方面からの問題点の抽出等を行い、今後の方向性について考察を行ってきた。この成果については、日本社会情報学会合同研究会で発表すると共に、「長崎県離島地域における地域情報化に関する調査研究」と題して九州テレコム振興センターから発刊した他、九州圏内各地方自治体、関連企業を対象とした講演会等で報告を行った。また、現代的課題である限界集落問題に焦点をあて、集落再生の道具として、情報化推進がどのような役割を担えるのか、住民参加の仕組みをづくりや地域づくりに貢献し得るのかを探るため、五島市の限界集落をフィールドとして、実際に地域住民と連携を取りながら、現地調査を試みた。その結果、本研究の具体的実証研究のフィールドとしての可能性を見出すことができた。
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