2011 Fiscal Year Annual Research Report
離島地域における住民参加を促す地域情報化政策と地域活性化モデルの開発研究
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22500237
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
横山 正人 長崎総合科学大学, 環境・建築学部, 教授 (80167725)
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Keywords | 地域情報化 / 離島 / 条件不利益地域 / 情報政策 / 住民参加 |
Research Abstract |
本研究は、条件不利益地域の代表ともいえる「離島」を調査研究のフィールドとして、「住民参加を促す地域情報化のあり方」について、政策的かつ実証的観点から総合的に探究するとともに、情報化推進による地域活性化モデルの開発・検証を目的としている。 平成23年度は、FTTHやCATVの地域情報基盤を整備し、新たに公設公営での運用を開始した壱岐市をフィールドとして、今後のICT利活用政策のあり方について、3000世帯への住民アンケート調査、地域住民を対象としたタウンミーティング、並びに壱岐市役所全部署への行政職員ヒアリング調査等を実施し、情報化政策展開に向けた意識調査、実態調査を行ってきた。特に、住民アンケート調査については一昨年度に実施した基盤整備前のアンケート調査との比較分析を行い、基盤整備後の住民の意識変化等について解析を行った。その結果、地域住民の地域情報化への期待やICT利活用に向けた方向性を見出すことができた。これらの調査研究の成果については、壱岐市における今後の地域情報化の方向性としてまとめ、「壱岐市地域情報化計画書」として壱岐市に提示し、冊子、並びにホームページによって壱岐市民へ公開することになった。 また、現代的課題になっている「限界集落」に焦点をあてた情報化推進の在り方については、五島市半泊地区に焦点をあて、当該地区での活性化事業に情報発信機能がどのような役割を担っていけるのか、実際に当該地区が実施する活性化事業に参加し、地域住民と協働の立場を取りながら実証的観点から調査研究を行ってきた。その結果、外部とのつながりに情報通信機能が大きく寄与していることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度は、本研究の対象地域である長崎県の主要4離島地域について、地域情報化の現状と課題を概ね洗い出すことができた。2年目の平成23年度については、壱岐市、五島市の2離島に焦点を絞り調査研究を実践してきたが、壱岐市においては、様々な調査により今後の情報化政策のあり方や住民参加による地域情報化事業の可能性についてその方向性を導き出すことができた。また五島市においては、限界集落という特殊地域においての活性化事業に情報化が大きな効果を発揮できる可能性を見出すことができた。 以上の観点から、本調査研究の目標は、概ね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、当該研究課題の最終年度にあたり、研究課題についてのまとめをしていきたいと考えている。 このため、以下の3つの視点に焦点を絞り、調査研究を推進していく予定である。 1.本調査研究フィールドである4離島における地域情報化政策のあり方の全体的まとめ 2.壱岐市を対象とした住民参加型による地域情報化の可能性に関する実証的研究 ・地域住民との協働による住民参加を促す仕組みづくり、人づくりの事業展開による実証的研究 3.五島市限界集落地域での住民参加型地域づくりの可能性と地域情報化の意義
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Research Products
(4 results)