2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500373
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
長峯 隆 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10231490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢澤 省吾 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20556485)
篠崎 淳 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30510953)
原田 邦明 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50423760)
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Keywords | 運動制御 / 反応時間課題 / 欠落刺激 / 運動関連領野 / 前頭前野 / 上側頭回後部 / 頭頂葉 |
Research Abstract |
歩行のみならず、運動を随意的に停止する機構は未解明である。特に歩行の停止困難が生じる場合は転倒の危険性が大きく、歩行安全性を検討するうえで重要である。本研究期間では歩行制御機構のうち運動停止機構の解明における予備実験を行った。 行進など、聴覚により歩行を駆動している際の聴覚欠落は、予測外に運動を停止せねばならず、安定した歩行継続過程における外乱となる。本研究では20%の割合で音の欠落を含む聴覚刺激を作成し、歩行の際の下肢運動に近い頻度(1.4Hz)で提示した。音に対して反応運動をさせ、音が予期せず欠落した場合には随意的に運動を中断させた。まずは仰臥位で躯幹を固定し、運動課題は右手の運動とし、反応運動遂行およびその中断における脳活動を脳磁計で計測した。運動を中断する際にもその運動に対応する一次運動野および運動関連領野の活動を認めた。この他に前頭前野、上側頭回後部、頭頂葉皮質も活動した。全く同じ課題で機能的MRIを行うと、右上側頭回後部の活動を認めた。聴覚刺激を指への電気刺激へ変更しても同様の結果であった。刺激欠落の認知および判断には前頭前野-側頭葉・頭頂葉が関与し、運動していないにもかかわらず運動の停止に運動関連領野が関与することを示した。現在、これを下肢の運動および歩行まで適応するための検討を進めている。
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Research Products
(7 results)