2012 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス実験住宅における無侵襲歩行活動収集システムとヘルスケアへの応用
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22500500
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
太田 裕治 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (50203807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元岡 展久 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60329646)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 実験住宅 / 無侵襲計測 / ヘルスケア / 歩行 / 生活支援 / 携帯端末 |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要を以下に述べる. ①床振動が振動源から伝搬するまでの時間差(時間遅れ)から,距離(振動源)を推定する方法に関して検討した.すなわち,足底が床を打ったときの振動が,その振動源を中心に同心円的に伝搬することを利用することで,時間遅れから信号源を推定可能であった.実験住宅における振動源位置の推定精度に関しては,総合的に 20 cm 程度の誤差であれば衝撃発生位置が推定できることが示された.この距離は人体幅半分程度であり,居住環境内における動線推定やアプリケーション開発には十分と考えられた. ②床振動特性と足底部動作(歩行特徴)の関連性に関して検証した.通常歩行時の一連の足底動作としては,1) 踵接地 2)爪先接地 3) 踵離床 4)爪先離床が順次観察される.これらの各運動様式と床振動の関連性を実験を通じて調べた.床上面に加速度センサを配置するとともに,高速度ビデオカメラ(100 frame/sec)にて歩行動作を同期記録した.これにより,上記の4運動様式と床振動の関係を把握する事が可能であった.また,Transient な歩行特性として,歩行開始・停止などに関しても床振動と歩行動作との関係を調べた. ③身体動揺量を床振動情報から推定した.被験者腰部に加速度計を固定し,リビングルーム空間内を自由歩行した際の腰部動作(加速度)を記録するとともに,床振動を同期記録した.実験の際の歩行条件としては,素足の状態で, 1)自然速度・自然歩幅,2)速めの歩行・自然歩幅,3)緩速歩行・自然歩幅と設定した.各試行において歩行速度はメトロノームで管理した.歩行計測時間はいずれも 1 分間とした.サンプリングレートは 1 kHz であった.その結果,歩行速度増加に連れて,両者の加速度信号は増加傾向にあることがわかり,本手法を用いて,歩行エネルギを推定する可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)