2010 Fiscal Year Annual Research Report
テレビ利用状態モニタによる片麻痺患者退院移行期の在宅定着状態把握
Project/Area Number |
22500501
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中島 一樹 富山大学, 大学院・理工学研究部(工学), 教授 (50207776)
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Keywords | リハビリテーション / 介護予防 / 支援技術 |
Research Abstract |
増加している脳卒中で片麻痺となった患者が退院・在宅生活を開始すれば、入院中の手厚い看護・介護体制から自立し、在宅での生活に定着しなければならない。在宅患者がどのような日常生活状態を過ごし在宅定着により変化するかは未解明であるが、早期の退院が促されるようになり、在宅での定着状態の把握は重要になってきた。本研究では生活状態を反映するテレビ利用状態をモニタリングし、現在は未確立である退院時から在宅へと生活が変化する退院移行期における在宅定着状態の評価手法の確立を3年間で目指す。 初年度は高齢片麻痺患者の退院移行期における1週間を通した活動状態や季節による活動状態の変化を年単位で長期間把握することを目的として、モニタリングシステムの構築を行った。試作システムの性能評価を行ったところ、当初の予測に反してインターネット通信に関するデータが十分に得られなかったため、仕様を再検討し、センサ内の通信モジュール部分を改良した。当初計画では、システムの試作・運用と共に退院患者のデータを収集する予定となっていた。ところがモニタリング開始に遅れが生じたため、試作システムの運用開始時期と退院時期に被験者となることを承諾していた患者の時期が一致せず、新たに被験者となっていただける患者を待つ必要があった。しかし、この時間を利用して、システム運用においては安定した通信環境と継続したモニタリングを実施するための十分な機器の整備を行うことができた。
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Research Products
(5 results)