2011 Fiscal Year Annual Research Report
報酬に基づく運動発現に関わる視床下部オレキシンニューロンの役割
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22500527
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
井之川 仁 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40285250)
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Keywords | 傍細胞記録 / 視床下部 / オレキシン / 黒質 / ドーパミン |
Research Abstract |
1。視床下部ニューロンから傍細胞記録を行うための動物麻酔条件や電極刺入部位の検討を行った。イソフルラン1.5~1.7%(毎分1リットル)で良好な結果を得た。刺入部位はブレグマを基準に尾側へ3.0-3.2mm外側へ1.3mm深さ8-8.5mmで記録しやすい結果を得た。 2。数ヘルツで自発発火するニューロンや、散発的に発火するニューロンを観察することができた。さらにそれらニューロンにニューロビオチンを電気泳動的に注入し、潅流固定後脳の薄切切片を作成し免疫組織化学的にニューロビオチン陽性細胞を観察することができた。 3。オレキシンニューロンであるかを同定するためにオレキシン抗体による免疫染色はこれからの課題である。 4。ここまでに、傍細胞記録法による観察と電気泳動による神経トレーサー注入がうまくいくことが確認された。また、比較的効率よく目標となるニューロンを記録する脳領域の確認ができたことは、今後の実験を効率良く進める上で重要な観察結果を得られた。 5。オレキシンニューロンに対するドーパミン入力を調べるために黒質緻密部への電気刺激を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予想より若干オレキシンニューロンとドーパミン入力の関係を明らかにすることに時間がかかっている(In vivo実験のためブラインドで記録するため)が概ね予定とおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
目的とするニューロンの発見と記録、並びにドーパミン入力の有無を確かめるためには実験回数を増加する必要がある。
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Research Products
(1 results)