2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500554
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Research Institution | 愛知東邦大学 |
Principal Investigator |
古市 久子 愛知東邦大学, 人間学部, 教授 (10031684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 晶 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (30353006)
松山 由美子 四天王寺大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90322619)
田辺 昌吾 四天王寺大学, 教育学部, 講師 (00512831)
内藤 真希 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (10449580)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 身体表現 / 豊かに育てる / 双方向性 / 指導方法 / コミュニケーション / 身体表現の教科書 / 因子分析 |
Research Abstract |
本研究は、幼児の身体表現力を豊かに育てるために、コミュニケーションの双方向性を活用した新しい指導方法を提案するものである。誰でも、どこでも、いつでも、気負いを感ずることなく実践でき、子ども達は自然に楽しみながら表現をし、結果、豊かな身体表現力を育てる方法を実行するプログラムである。 今年度は保育者が身体表現で重要視していることについて得た1年目の資料をさらに詳しく分析して、「自己の成熟と他者の関係」「決まった型のある表現」「生活を通しての表現」という3つの因子ごとに、子どもの年齢との関係をみた。その結果、子どもの年齢によって保育者が重要視している程度に差があり、5歳児になるほど、因子に関する重要視の程度が増していた。また、幼児が身体表現を喚起する補助行為について調査した結果、保育者の身体表現における役目が明らかにされた。 これらを元に2年目に作成した教材を再検討し、再考した教材を現場で数回実践して、教材の効果を検証した。その結果、1~6歳を対象に双方向性を配慮した遊びが、現場で受け入れられやすく、かつ楽しんで身体表現が行われることや、その際に保育者がすべきことの資料を得た。また、保育者の身体表現力が子ども達に与える影響の大きさも知ることができた。 平成21年の新しい学校教育法に初めて「身体の表現」ということばが入り、幼稚園教育要領・保育所保育指針でもその重要性が認識されたが、教育方法は確立されていない状況である。コミュニケーションの双方向性を活用した方法を使い、子どもも保育者も双方が楽しみながら身体表現がなされることを広めるために、今年度は身体表現の教科書を出版した。この中で、調査での資料をもとに、保育者における身体表現力を伸ばすためのエクササイズや、現場で使用する保育案など、今まで必要であったにも関わらず、一般的にされていなかった資料も掲載することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)